世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 海外ボランティアにゴーマンかましてよかですか?】

2013-06-07 23:41:18 | 日記
2013年6月6日。

すいません、生意気こきます。


旅をしていく中で様々な施設に見学に行ったり活動に参加したりしていると、色々な人に出会う。その中で、「海外ボランティア」などの活動をしている方々とも数多く出会う。

そのような方々とお話ししていると、たまに恐ろしくなる時がある。何故か?

それは、「信じきっている」人がいると僕には感じられるからだ。

どういうことか?

それは、「海外でボランティアなどをして途上国などの援助をすることは、絶対的に素晴らしいことである」と、信じて疑わない人がいることだ。

すいません、もちろん統計をとったわけじゃないです。僕が感じた「感覚」で書いてます。でも、そう感じたので書きます。

ゴーマンかましてごめんなさい。

「私が今やっていることは、困っている人達を助ける素晴らしいことなの。私は絶対に正しいことをしているのよ。」的な、妙な満足感に満ちているかのような人にちょいちょい出会う。

ぶっちゃけます、僕そういう人見ると、ダメです。ムカつきます。

まずそもそも、世の中に100%正しいことなんてない。困っている人を助ける、という言葉だけは正しいのかもしれないが、「絶対に正しい援助」なんてないはずだ。援助することによる弊害だって多く存在する。援助することでマイナスに働くことだって少なくない。

あんたがやっている援助って、もしかしたら自己満足かもよ?とか思ってしまう。

それにそもそも、この「援助」って響きも複雑だ。途上国と呼ばれている国の人達は、確かに物質的には先進国と呼ばれている国よりは貧しいのかもしれない。しかし、全ての人が「援助」を求めているのかというと、そうではない地域も存在する。現状のままで十分生きていけるし、満足だ、という人たちだっているのだ。

「先進国のような生活ではない=不幸」だと、誰が決めつけたのだろう。先進国みたいな生活をすることで、今の地球はどうなっているのか?僕は先進国と言われる国に住んでいる。一瞬豊かで便利に見えるかもしれないが、その実際はどうなんだ?地球を痛めつけ、大きな方向転換を迫られているじゃないか。先進国と言われている国の方が、はるかに自殺率が高かったりするじゃないか。

僕は「自分がやっていることに一寸の疑いがない人」を、逆に疑ってしまう。全くの疑問の余地を持たないということは、僕は恐ろしいと思う。世の中に100%の真理なんてないことを自覚し、しかしその中で自分が大切だと信じることを見出し、それに向かって動く。しかし、それはあくまで自分が信じた道であって、完璧でも何でもない。そのことを理解して、人は行動すべきだと僕は思う。

僕は今旅をしているので、たまたま「海外ボランティア」を例にしたが、別にそれに限った話ではない。ただ、「海外ボランティア」をしている人に、ちょいちょい「私のやっていることは絶対に正義でサイコー」信者がいる気がしてならない。

僕は「旅は素晴らしい」と信じて旅をしているけど、そんなのいくらで否定の仕様がある。そして、否定されたって僕は構わない。世の中のことなんて、みんなグレーなのだから。ものの見方と価値観で、いくらでも捉え方は変わる。そのことを理解した上で、自分自身の「大切」を見出すしかないのではないだろうか。

ゴーマンかましてごめんなさい。

2013年6月6日。いつもと同じ、パラグアイのファームステイ先にて。