船で韓国の釜山や沖縄等のツアーに行ってきました。
その船旅のオプショナルツアーで「森と暮らす どんぐり倶楽部」に行き、
川のそばでバーベキューをやったり、ピザパイを自分で焼いて食べたりしました。
そして工作体験で写真のようなものを作ったのですが、
小学生より幼稚なものしか出来ません、しかも持ち帰るときに花が取れてしまいました。
でも記念になるので飾っています。
この地域は美浜原発の近くです。
美しい海が広がり自然が豊かですが過疎化が進み、
大きな産業が無く経済的に豊かな生活がしにくい地域でした。
そんなところに原発がやってきてしまいました。
誰でも心の中では、
こんな危険なもの無ければよいと思っても
地域に沢山のお金が流れそれで生活が潤ってくると
反対しにくくなります。
とても反対しにくい状況の中、
異を唱え、原発に頼らなくても暮らしていける社会を考え、
提案しながら前向きに活動している人達が沢山いました。
この「どんぐり倶楽部」の人も、頑張っていく内に沢山の賛同者が出来てきました。
でも誰でも普通の社会人です、皆生活がかかっているのです。
原発は嫌だ、でも生活がある、将来この地域はどうなるのだろう、
活動をすると反感をもたれる等など、心の中の葛藤、本音を聞いてきました。
原発の資料館等も見てきました。
とても景色の良い場所にあります。
ナトリウムをカッターでカットする体験もしてきました
ナトリウムが溶けて、まるで水銀のように流れ出てくるところも見ることが出来ました。
資料館の人たちはとても丁寧に説明をしてくれました。
ナトリウムは冷却効率が高い為
高速増殖炉「もんじゅ」に使われるようです。
ナトリウムは98℃で溶けて883℃で沸騰するので効率が良いそうですが、
でも水や水蒸気が有るととても強い反応を起こす為非常に危険なものだそうです。
ナトリウムの取り扱いはとても難しく、海外には取り扱いを体験できるところが無いので
外国の人たちはこの施設に来て研修をするとのことでした。
何はともあれ、現在発電できない状態の「もんじゅ」ですが、
インターネットで調べると、
当面の運転にかかわる経費は年間 約230億円(会計検査院)掛かるようです。
事故も無く無事に廃炉にすることが出来てもその経費は膨大な金額になります。
重大な事故が起きたら日本の国が滅茶苦茶に為ってしまうのではないでしょうか。
万一効率よく発電ができたとしても、
こんなに怖い施設が存在する意義とは?????。