真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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彼が気にかかる理由『ただひとつの理由』

2010-12-04 | 読了本review
本日はビーボーイで

櫛野ゆいさん『ただひとつの理由』
 根っからの不幸体質の受様を強盗犯から救ったのは大嫌いなヤクザ!!
 過去のトラウマから人に頼らない、信じない、甘えないと強がる受様
 だが、自分を気にかけてくれる攻様に徐々に惹かれていき…

背中に昇り龍を彫る面倒見もよくおちゃめなヤクザの若頭と
恋人の借金返済でバイト三昧のフリーターの恋物語

受様は両親が借金苦で自殺、
先輩だった恋人と一緒に暮らしていますが
その恋人はヤクザに借金があるのに働かず
ギャンブルに明け暮れています。

受様は
アルバイト三昧で恋人の借金を返し続けますが
初めて入ったコンビニの深夜シフトで
包丁を持った強盗に入られてしまいます

幸い、ちょうど入ってきた男性客が
アクション映画もかくやという大立ち回りで
犯人を捕らえてくれます。

この男性客こそが今回の攻様になります

助けられたと礼を言う受様に
コレも仕事と言う攻様という攻様。

こんなヤクザもいるのかと思った矢先、
攻様が恋人の借金先のヤクザの組の若頭と知り、
すげない態度をとってしまいます。

しかし、受様を気に入っていた攻様は
組事務所での仕事を受様に紹介する程で
受様も攻様の情の厚さに徐々に態度を軟化させ
いつの間にか攻様に恋心抱くようになるのですが

そんな受様を
攻様の片腕の男はモノ欲しそうにしていると言い、
恋人には浮気された揚句に
借金のカタにAV出演を強要される事に

これで最後と撮影現場に向った受様ですが
強姦目当ての男達で

受様の人生にツキはないのか

背中に昇り龍の刺青を見た時には
もっと任侠な世界かと思いましたが
今回の攻様は義理人情に厚い昔堅気のヤクザさん。

借金に苦しめられながらも
健気に頑張る意地っ張りな受様ですが

ヤクザの若頭ながら
出来る限り地元の力になりたいと
強盗を捕まえた時の様に身回りをしたり
世の中金だけで回っている訳じゃないと
受様を諭す攻様に本気で迫られたら
落ちないのは難しいですよね

三十代ながらしっかり
エロオヤジと化している攻様と受様の絡みが
結構しっかり濃ゆかったのもMYツボで
最後まで楽しく読めました
コメント
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