真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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現代版人魚姫『花嫁と王子様』

2010-12-05 | 読了本review
本日もビーボーイで

水瀬結月さん『花嫁と王子様』
 平凡な役場職員の受様には誰にも言えない秘密があります。それは昔来日した
 ティア王国の王子様が大好きだということ。誰もが憧れる魅力いっぱいの彼を
 メディアを通じて見るだけで幸せだったのになんと仕事で会えることに?!

人魚姫を元ネタにした花嫁モノです
お約束な王道モノって安心して読めるので
水瀬さんの花嫁モノはかなりツボなのですが
おもいっきりヒロイン気分を楽し見たい時に良いですよ

受様は山間の小さな港町の役場職員をしています。

受様の町はその昔
嵐で難破した外国船を救った事で
地中海の小王国と強い絆を結んでいました。

遭難者の発見に尽力し
その時乗っていた王子を助けた娘は
王子に請われて王国に嫁して血をつなぎ、
町にも王国の血を引く子供達が生まれ、
受様も王国の血を濃く引く家の子供でした。

受様は隔世遺伝で曾祖父の血が色濃く出て
家族に似ず日本人離れした容姿を持ちますが
見た目と違って融通のきかない堅い性格で
人と打ちとけられない自分を悩んでいました。

そんな受様が人生の転機を迎えたのは
来日していた小王国の第二王子との邂逅です。
この彼こそが今回の攻様になります

その時は攻様が誰かも知らなかった受様ですが
彼の真摯な態度は受様のコンプレックスを軽くし
第一志望の町役場職員となる事が出来ました。

それから三年、受様は
手堅く仕事が早い経理課職員として働く傍ら
王国HPで攻様のご公務チェックを日課にし
来日すれば空港に駆けつけて手旗を振る程
攻様の大ファンと化していました

今年は王国の交流百周年の節目に当たり
町でも来月記念式典が予定されていましたが
式典を三日後に控えた日の午後、
来賓行事について町長に呼び出されます。

受様を待っていたのはなんと
早々に来日していた攻様その人

その上、攻様は受様に奪いに来たと
受様の手の甲に軽くキスをして

攻様は類い稀なる美貌を誇り
国民にも慕われている誠実な人柄でしたが
受様と同じく隔世遺伝で曽祖母似たため
長らく自分の中にある疑問を持っていました。

ある意味、似た者同士の二人は
お互いに一目惚れっていう状態だった模様で
攻様は王子様なので爽やかに強引、
スマートですが押せ押せで受様に迫ります

しかし、
受様は真面目な上に天然さんなので
自分の気持ち似なかなか気付かない上、
攻様の追っかけである某サイトの主催者の
やっかみと反撃があったりで
なかなか二人の距離は縮まりません。

最後に受様が攻様を受け入れるまで
お姫様童話のコンセプトを色々と楽しめて
とっても楽しく読めましたよ
コメント
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