本日はルビーで
羽鳥有紀さん『侯爵と薔薇の花嫁』
ロンドンに留学している受様は、春休みの間「薔薇の城」と呼ばれる古城で
住み込みアルバイトをすることになる。憧れていた城主野攻様に親切にされ
ドキドキしていたある日、雷に驚いて抱きつくとなぜか唇を奪われて?!
デビュー以来
英国を舞台にした貴族モノを書いている羽鳥さんの新作
今回は侯爵位をもつ英国有数の企業グループの総帥と
英国の芸術大学で建築学を学ぶ留学生のお話です。
受様は英国の芸術大学で建築学を学んでいる留学生で
イースター休暇を利用して教授の代りに
ある貴族の城の書庫整理のバイトをする事になります。
この城の持ち主である若き侯爵が今回の攻様です
件の教授は攻様の師でもあり攻様は
よく大学にも顔を出していて
受様も密かに憧れを抱いていました
貴重な蔵書に接する機会と
攻様を見かけられるかもという期待を胸に
バイトに向かった受様ですが
玄関で攻様に迎えられてた上、
サロンに誘われてお茶を振舞われ
まるでゲストの様な扱いをされてプチパニック
受様は後輩だからと気楽に接してくれた上
城や庭園を自由に見て回る事を許可してくれます。
こうして始まったバイト生活ですが
問題の書庫は付箋三昧の古書と教授の書き散らした書類が
散乱していて簡単に片付きそうも有りません
その上、攻様と親しくなるにつれ
攻様の携帯をならす複数の女性の存在が気になってきて
いつも何かしら引っ掛かる点がある羽鳥作品なので
いつも購入を迷っていましたが
今回はかなりいい感じで最後までドキドキ感が継続、
とっても楽しく読めました
無理に捻らずに
王道路線の方が読みやすい作家さんかも