本日はディアプラスで
清白ミユキさん『ボディガードは恋に溺れる』
母を亡くしたストリートギャングの受様は、かつて自分た達親子を捨てた
父と再会する。今後のことを考えられずにいた受様は父の誘いに乗り、彼
の住むロサンゼルスへ移り、異母弟のボディガードになるのだが…
代々続くマフィアの家に生まれた次男坊と
彼の異母義兄で元ギャングのボディガードのお話ですが、
カバー裏のあらすじの『禁断のラブスキャンダル』って
解説はイメージ程には内容と合って無かったですね
受様は母と多忙な父に愛されて育ちますが
父と別れた時に母が愛人だったと知ります。
その後の母子は
ニューヨークでどん底な生活で送り
受様はギャング達とつるむのですが
最愛の母の死をきっかけに彼女の心を
痛め続けたギャングを抜け出します
しかし皮肉にも
母の葬儀で久しぶりに会った父からも
堅気とは言えない空気を感じてしまいます。
ソレもそのはず父は代々マフィアの家系で
表向きホテルやカジノを経営する実業家でも
裏の社会では昔ながらのきな臭い仕事で
幅を利かせていたのです。
父についてロスに戻った受様ですが
父の本当の家である大邸宅に圧倒され、
早くもついてきた事を後悔してしまいます。
その上、父を出迎えた異母弟は
苦労など無縁そうな快活で奔放な雰囲気で
自分との違いばかりが目に付いてしまいます。
この異母弟こそが今回の攻様ですね
受様を見た攻様は彼を自分にくれと言いだし
まるでペットを手に入れたかのように喜びます。
受様は面倒くささしか覚えませんが、
大学生である受様のボディーガードは
ソレほど難しいものでもないのですが
攻様始め父の正妻や異母兄を知るにつれ、
父の家族に違和感を感じるようになります。
そして彼らの複雑な柵は
後継者争いにまで広がりを見せ始めます。
受様をも巻き込んだ後継者争いの結果とは
後継者争いが絡んだマフィアものですが
ほぼ家族間内だけで決着が付く上、
攻様と受様の恋も異母兄弟モノなのに
淡いピンクのハートが飛び交う様な
ほのぼの系なので
本来歓迎されないだろう愛人の子である
受様という異分子が入った事で
三人の立ち位置をはっきりした感じなので
読後感はすっきりさわやかでした
臆病な気質を隠して愛人の子や
弟に負けない様に後継ぎを目指した兄、
カリスマ性を持ちながら
兄を傷つけない様目立つ事を怖れる弟、
そして二人の資質に気づきながらも
年功序列の掟を貫こうとする父。
マフィアという実力主義の世界では
人を惹きつけるカリスマ性や技量は
努力だけではどうにもならないのでは
って思っちゃいましたね
個人的にガチな兄弟モノは鬼門なのですが
本作は最後まで楽しく読めましたよ。
清白ミユキさん『ボディガードは恋に溺れる』
母を亡くしたストリートギャングの受様は、かつて自分た達親子を捨てた
父と再会する。今後のことを考えられずにいた受様は父の誘いに乗り、彼
の住むロサンゼルスへ移り、異母弟のボディガードになるのだが…
代々続くマフィアの家に生まれた次男坊と
彼の異母義兄で元ギャングのボディガードのお話ですが、
カバー裏のあらすじの『禁断のラブスキャンダル』って
解説はイメージ程には内容と合って無かったですね
受様は母と多忙な父に愛されて育ちますが
父と別れた時に母が愛人だったと知ります。
その後の母子は
ニューヨークでどん底な生活で送り
受様はギャング達とつるむのですが
最愛の母の死をきっかけに彼女の心を
痛め続けたギャングを抜け出します
しかし皮肉にも
母の葬儀で久しぶりに会った父からも
堅気とは言えない空気を感じてしまいます。
ソレもそのはず父は代々マフィアの家系で
表向きホテルやカジノを経営する実業家でも
裏の社会では昔ながらのきな臭い仕事で
幅を利かせていたのです。
父についてロスに戻った受様ですが
父の本当の家である大邸宅に圧倒され、
早くもついてきた事を後悔してしまいます。
その上、父を出迎えた異母弟は
苦労など無縁そうな快活で奔放な雰囲気で
自分との違いばかりが目に付いてしまいます。
この異母弟こそが今回の攻様ですね
受様を見た攻様は彼を自分にくれと言いだし
まるでペットを手に入れたかのように喜びます。
受様は面倒くささしか覚えませんが、
大学生である受様のボディーガードは
ソレほど難しいものでもないのですが
攻様始め父の正妻や異母兄を知るにつれ、
父の家族に違和感を感じるようになります。
そして彼らの複雑な柵は
後継者争いにまで広がりを見せ始めます。
受様をも巻き込んだ後継者争いの結果とは
後継者争いが絡んだマフィアものですが
ほぼ家族間内だけで決着が付く上、
攻様と受様の恋も異母兄弟モノなのに
淡いピンクのハートが飛び交う様な
ほのぼの系なので
本来歓迎されないだろう愛人の子である
受様という異分子が入った事で
三人の立ち位置をはっきりした感じなので
読後感はすっきりさわやかでした
臆病な気質を隠して愛人の子や
弟に負けない様に後継ぎを目指した兄、
カリスマ性を持ちながら
兄を傷つけない様目立つ事を怖れる弟、
そして二人の資質に気づきながらも
年功序列の掟を貫こうとする父。
マフィアという実力主義の世界では
人を惹きつけるカリスマ性や技量は
努力だけではどうにもならないのでは
って思っちゃいましたね
個人的にガチな兄弟モノは鬼門なのですが
本作は最後まで楽しく読めましたよ。