真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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本当の欲しいモノなら『弟の恋人』

2011-01-10 | 読了本review

本日はBBNです

鳩村衣杏さん『弟の恋人』
 2年に及ぶロンドン勤務を終えて帰国した受様を待っていたのは弟の恋人!!
 奔放な性格の弟は昔から受様を困らせてばかりですが、今回はひど過ぎる。
 しかも酔った彼に弟と間違われて抱かれてしまい?!

雑誌掲載作の表題作に弟の恋のお話を書き下ろしてノベライズ化。
表題作は掲載誌でも読んでいたはずでしたが昔過ぎて忘れていて気分は新作

後書きによるとなんと6年前の表題作ですが
今回書き下ろしの続編と一緒に書かれたと言われても
全く違和感がない程すんなりと読めましたよ

弟の策略で出会った受様と攻様がまとまるまでと
受様の弟が新しい恋を実るまでの二本立てになります。

受様には双子の様にそっくりな二つ下の弟がいます。
弟は真面目で堅物な受様と違って明るくて奔放なのですが、
受様は弟に嫌われていて恋人ができる度奪われるという
理不尽な言動に振り回されていました。

しかし難病を患った受様は
生きていられる事の喜びを強く知っていましたので、
弟の悋気を甘受する事を選びます。

そんな受様が攻様と出逢う事から今回のお話は始まります

受様は上物流のコーディネーターとしてロンドン支社にいましたが
社内で新規プロジェクトを達あげる事になり、
その担当コーディネーターとして久しぶりに帰国します。

帰国に際して弟の出方を心配していた受様ですが、
空港のロビーで見た事もないイケメンにハニー呼ばわりされて
またぞろ弟が企んだと頭を痛めてしまいます。
このイケメンこそ攻様になのです

しかも弟は攻様に旅行に行くと金を借りた上、
戻ったら同棲しようと引越しまでさせていたのです

受様は穴を掘って埋まりたいくらいでしたが、
外資系の金融機関でトレーダーだという攻様は鷹揚で
今では攻様も住む受様の自宅にて酒を飲みつつ
今後の話をする事になります。

あまり人と打ち解けない受様ですが
攻様とはすっかり打ち解けて出来あがってしまい、
なんと酔っぱらった攻様に弟と間違えられて
美味しく頂いてしまうのです

翌朝、攻様は平謝りした上に何か言いたそうでしたが、
初めてなのに乱れた受様は忘れてくれとしか言えません。

なんとか立ち直った受様は
帰国の挨拶に会社に向かいますが
なんと受様の着任する新規プロジェクトの為に
引き抜かれた元トレーダーが攻様その人で

同居を余儀なくされた弟の恋人で
間違って一夜をともにした男と仕事でまで一緒って・・・
受様に明るい光が見えるのはいつ

攻様との出会いのきっかけとなった弟の態度も
自分の闘病生活ゆえの事と甘んじ、
何に対しても誠実で真面目な態度を崩さない受様。
老舗和食店の次男坊という育ちの良さと気軽さゆえか、
鷹揚でおおらかで自信家の攻様。

弟の恋人と知りつつも攻様に惹かれる行く受様の恋は
最初からあきらめムードでしたが、
本当に欲しいなら言葉にしないと駄目ですよね。
結果的には弟との関係をも変える事になって大団円

続編はブラコン故に受様以上の比重を恋人に抱けなかった弟編も
受様がうまくからんで登場していて、
カプが違いながらも表題作のカプのその後も読める
と言う作りもとっても美味しかったです

コメント
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