本日はローズキーノベルズで
妃川螢さん『白衣の執着』
医学部時代は双璧と評され、大病院の跡継ぎとして立場も似ていた攻様と受様。
抱えるものの大きさや重みまで知っていたふたりは想いを口にしないまま関係を
結んでいたが、攻様の事故により関係が一変、今では恋人となったのだが・・・
『白衣の報酬』のスピンオフで
既刊カプの受様の兄カプのお話になります
『白衣の報酬』で既にラブラブというか
お互いへの執着がプンプンな2人だったので
続編は馴初めの過去編かなと思っていたら
回想を交えながらも既刊の後日談も絡めての
未来編でちょっとびっくりでした
受様は進学した大学で
医学部の双璧と評されます。
この双璧の相手こそ今回の攻様ですが、
攻様は努力肌の受様にして
その才を天からのものと羨望させる男でした。
ある飲み会で隣りあった2人は
お互いの境遇や考えが近しい事を知り急速に親しくなり、
興味翻意を言い訳に身体をつないでしまいます。
2人は互いに惹かれながらも
友人という立場をとり続けるのですが
高速での玉突き事故に巻き込まれた攻様が
片眼を失明したことから事態は急変、
この事故で攻様の医師としての未来を奪われ
絶望に沈む攻様に受様は攻様を友としてではなく
恋人として手に入れるべく手を伸ばすのです
この後受様の父が急逝、
受様は院長として父の病院を継ぎますが
医療崩壊が叫ばれる昨今でも受様の病院は
攻様のそ添えも有って成功例と囁かれる事になります。
すると一度は攻様の手を離した攻様の義父が
再び攻様を跡取りとすべくてを伸ばしてきたのです
失明した時に医師の道を断たれた攻様は
跡取りの失くしたと嘆き続けたの義父との関係をも
決定的にこじらせていたのですが
受様の病院の成功した姿は
病院経営に行き詰まりを感じていた義父に
希望と映ってしまうのですね
異母弟に懇願させていた段階では
事態を楽観視していた攻様ですが
勤務医の引き抜きまで画策されるに至って
義父を受様の未来を邪魔する相手として
徹底的に叩きのめす道を選びます。
普段はさり気なく影に回っている攻様の
本領発揮で大団円を迎えるまで
弟カプのその後のラブっプリも楽しめて
とっても面白く読めました
妃川さんの次作は本作で
受様の病院の経営コンサルタントとして
名前だけ出ている人物のお話のなので
もしかして2人の客演かもと
こちらもとっても楽しみです