真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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理不尽なのは仕事柄?!『スリーピング・クール・ビューティ』

2011-01-26 | 読了本review

本日はディアプラスです

鳥谷しずさん『スリーピング・クール・ビューティ』
 新米弁護士の受様は依頼人の夫にである攻様に離婚協議の席に着かせるべく
 連日奮闘するが、エリート警察官僚である攻様は会う事さえままならない。職質を
 受けてまで捕まえた攻様は尊大で冷淡。全く話を聞いてくれなれなくて・・・

雑誌掲載の鳥谷さんのデビュー作に後日談を書き下ろして文庫化

雑誌『小説Dear+冬号』に載った文庫化記念の短編SSが
気になって手にした1冊でしたが
とっても良かったです

受様は日仏ハーフの母に似て
中世的な顔立ちの杏色の髪を持ち主で
苦労しつつも司法研修習を終えて弁護士となります。

受様は真面目で一生懸命なのですが
半端なく不器用で粗忽な面もあり
恩師のツテで雇ってもらった法律事務所の
やり手所長には怒鳴り散らされてばかりです。

そんな受様が今回請け負ったのは
政略結婚した警察官僚の夫と離任したいという
ある女性の依頼でした。

彼女と夫は結婚当初から仮面夫婦で
最近出会った運命の相手の手をとるべく
協議離婚を望んだのですが
夫が話を聞いてもくれないと言うのです。
彼女の夫こそ今回の攻様です

受様を信頼してくれる依頼人の為、
受様はなんとか攻様を離婚協議の席に着かせようとしますが
攻様との連絡が全く取れません。

ところが偶然立ち寄った喫茶店で攻様が
若い男と優雅に寛いでいて受様はプッツンきて
レストルームに消えた攻様を追って詰め寄るのですが

なんと攻様は
喚く受様を抑えつけて下半身を剥いて携帯で激写、
邪魔されないようにと受様をホテルに監禁までするのです

こんな俺様な攻様相手の受様に
依頼人の願いを果たす事は出来るのか

受様は知りませんでしたが
今の攻様は機密厳守の公安に属していて
喫茶店での行動もおとり捜査の一環だったのですよ

傲慢で俺様な攻様ですが
彼の行動には彼なりの信念と考えが有り、
攻様が離婚を渋っていたのも
彼なりに妻を思っての事だったのですが、

当然ながらソレは
最後のドンデン返しのネタばらしなので
最後までその辺りの事は伏せられて進み、
攻様に惹かれていた受様はグルグル。

攻様がネタばれして
受様に告白してネタバレするまで
どうなるのかとハラハラで面白かったです

ツンツンツンオンリーなドS攻様ですが
受様もそんな攻様にゾッコンラブなM君なので
2人のHは直接的な言葉攻めたっぷりで
自慰とか尿道責めとか異物挿入とかされちゃっててますので
こういうのは嫌~って方は止めた方がいいかなぁ

私的には結構ツボな作風なので
早くも次作が楽しみな作家さんで~す

コメント
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