1.3万件超 不信あらわに
厚労省公表
厚生労働省は19日、マイナンバーカードの健康保険証としての利用登録(マイナ保険証)の解除申請が11月末までの約1カ月に1万3147件あったと公表しました。政府は今月2日に保険証の新規発行の停止を強行し、「マイナ保険証」を基本とする仕組みへの移行を狙っていますが、解除申請の急増で国民の不信や不安の根強さがあらわになった形です。
「マイナ保険証」を登録したものの不安を感じた場合、加入する保険者に申請し、保険証としての利用を解除することができます。解除申請は10月28日から開始。厚労省は11月8日までに792件の申請があったと公表していました。12月2日の保険証の新規発行停止を前に約16倍にも急増したことになります。解除の理由は「マイナ保険証への不安」「資格確認書がほしい」などです。
一方、医療機関での「マイナ保険証」の利用率は11月時点で18・52%にとどまっています。
「マイナ保険証」を巡っては、カードリーダーで資格情報が読み取れないなど、医療機関でのトラブルが多発。昨年、マイナンバーに別人の行政情報がひも付けられるトラブルも起き、国民の不安が広がっていました。
「マイナ保険証」を解除した人には保険者が従来の保険証と同じ表記の「資格確認書」を発行しており、解除後もこれまで通り保険医療を受診することができます。
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