投票するインラク首相 写真撮影、齋藤正行
これが、今日のニュースのタイトルです。
すごいですね、かなり大げさなタイトルのように思われますが・・・。
チェンマイでは、混乱は何もなく投票が行われたようですよ。
ただ、当日の投票は地元で行われるようで、皆さん実家に帰り
投票を済ませた方が多いようです。
その為に、お母ちゃんのお店の従業員の方達も何人か田舎に帰り
昨日は人手不足でした。
さて、このタイトルのニュースの内容は以下の記事です。
【タイ】タイのテレビ報道によると、2日の議会下院総選挙は全77都県の投票会場
約9万4000カ所のうち、反タクシン元首相派の民主党の地盤のバンコクと南部を
中心とする18県の投票会場1万300カ所で、
民主党主導の反政府デモ隊による妨害で投票が行えなかった。
タクシン派の地盤である北部、東北部など59県の投票会場
8万3700カ所では支障なく行われた。
バンコクでは民主党が主導する反政府デモで多くの投票会場が封鎖され、
投票率が前回2011年の下院選の72%を大きく下回る26%にとどまったもようだ。
バンコク都心の交差点を占拠した反政府デモ会場には、「(選挙に行かず)ピクニックに
行こう」という呼び掛けに応じて反タクシン派の市民多数が集まり、
幹線道路上での無料コンサートなどを楽しんだ。
選挙委員会は投票が行えなかった選挙区で早急に投票を行う方針だが、
下院議員の数が下院開会に必要な定足数に達するまでに数カ月かかると
予想している。
その間、タクシン派インラク政権は選挙管理内閣として権能が制限され、
予算編成などに大きな影響が出る恐れがある。
インラク首相ら政府・与党幹部、チャワリット元首相、バンハーン元首相といった
政治家はそれぞれの選挙区で投票した。
動向が注目される軍は、プラユット陸軍司令官ら陸海空の3軍司令官とタナサク
国軍最高司令官がそろって投票した。
軍が民主的なプロセスを尊重する姿勢を示したとみられ、軍事クーデターによる
インラク政権の転覆は少なくとも当面、可能性が低下したとみられる。
民主党は今回の下院選をボイコットし、アピシット同党党首(前首相)らは投票しなかった。
民主党は今後、今回の下院選を無効だとして憲法裁判所に訴える方針。
また、反政府デモを主導するステープ元副首相(元民主党幹事長)は2日夜、
バンコク都内のデモ会場で演説し、下院選は失敗したとして、勝利を宣言。
選挙費用38億バーツを無駄にしたとして、インラク首相を告発するとも表明した。
民主党はインラク政権の退陣を要求し、昨年12月8日に党所属の下院議員全員
の議員辞職を表明。
翌9日、バンコクで20万人規模の反政府デモを行い、インラク首相を下院解散、
総選挙に追い込んだ。
しかし、ステープ元副首相はその後、インラク政権を打倒した上で、様々な職種の
代表からなる「人民議会」に国権を委ねるという事実上のクーデター計画を打ち出し、
下院選を拒否。
1月13日からバンコクの主要交差点をデモ隊で占拠、多数の省庁をデモで
閉鎖に追い込み、政府に圧力をかけている。
下院選で連敗中の民主党は12月21日、選挙ボイコットを表明し、
デモ隊と足並みをそろえた。
タイ政局の今後の見通しは不透明だ。
与党は下院選で勝利して正統性を示し、事態の収拾を図る方針だが、参加者、
支持者合わせ数十万人に上るデモ隊を警察力で排除するのは困難だ。
また、2006年から続くタクシン派と反タクシン派の抗争で、事態が話し合いで
収拾した例はなく、今回もステープ元副首相は政府との対話を拒否している。
力でもだめ、話し合いも無理となると、持久戦でデモ隊の弱体化を待つぐらい
しか選択肢はなさそうだ。
インラク首相は辞任も検討したと報じられるが、下院が解散されているため、
次期首相の選出方法がどうなるか不明で、民主党・反政府デモ隊に職務放棄
で訴えられる可能性もあり、断念したもようだ。
民主党・デモ隊側はバンコクの主要交差点の占拠を続ける一方、
司法を使ってインラク政権の打倒を図る見込み。
憲法裁判所は2006年以降、一貫してタクシン派に不利な判決を下し続けており、
民主党が起こす様々な訴えが、政権転覆につながる可能性がありそうだ。
ただ、タクシン派政権は2006年に軍事クーデター、2008年に憲法裁による
タクシン派与党解党で政権を追われており、今回も選挙によらない方法で政権交代
になると、北部、東北部で反タクシン派への反発が強まるのは確実だ。
タイ北部は独立した王朝が続き、16―18世紀はビルマの支配下にあった。
タイの現王朝の支配下に入り、「タイ」に組み入れられたのは19世紀になって
からとされる。
東北部も20世紀に入ってから、「タイ」への統合、「タイ化」が本格化したとされる。
タイの現王朝と政府は「タイらしさ」というキーワードで、こうした異なる地域をまとめ、
「タイ国家」の「歴史、文化」の形成を進めてきた。
しかし、今回の政治対立は、南北分断のシナリオが一部で浮上するなど、
国家形成の作業工程を台無しにしかねない危険性を秘めているようだ。
今日はここまで・・・・・。
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