すっかり日中は春らしくなりました。桜の満開ももうすぐです。しかし朝はまだ寒く自転車通勤はいぜん冬装備です。三月は忙しくとうとう一回も更新できませんでした。気を取り直してさあ四月!楽器シリーズ第4回目はchichiNANAのアコギの二本目です。
1992年製のSEAGULL 000。サイド、バック、ネックはホンジュラスマホガニー(写真のごとく奇麗な木目)。フィンガーボード、ブリッジはローズウッド。トップはシトカスプルース。ナット、サドルは牛骨。スクエアロッド、ストレートXブレーシング。
SEAGULL GUITARっていうと、カナダのケベック州の小さな村で作られてるギターを思い浮かべる人もいますが、国内アコースティックギターの名匠、マーチンタイプを知り尽くした、塩崎雅亮氏の手によるギターです。愛媛県東予市にアトリエがあります。弟子には熊本が誇る人気ギター製作者中島馨氏(石川鷹彦さんや渡辺香津美さんのギターは有名)、我が大分のホープ日高雅樹氏がいます。Martin 000といえばクラプトンですね。憧れはありますが、これを買ったのは違う理由からです。Gibson Doveが大きくロングスケールで手強いって話はしましたよね。そんでライブ用に小さくて、弦のテンション低いギターを探していたら、たまたま友人がこれを見せびらかしに…。速攻とりあげ、その足で時松工房に行き、Fishmanのピエゾタイプのピックアップを取り付け、晴れて僕のものになりました(笑)。
作られて20年もたつギターなんで、調整も必要なころ。馨さんに無理をいって調整どころかヘッドにインレイまで入れてもらいました(最初からこれが狙いだったりして)。普通は人の作ったギターにインレイなんぞもってのほか、ちゃんと師匠がデザインした『塩』の花押を馨さんがインレイワークしたとの証明付き!無理言ってごめんね。大切にします。
ライブで、小さくてかわいいこのギターを弾いてる時は、癒しを求めている時と思っていただければ…