僕には友達が少ないって話、前にもしたよね。その時々に親友って呼べてた何人かは、なんとか思いだせるけど、今じゃメアドも知らないし。今でも会って話する友達って２、３人ってとこ。
その数少ない友達が過日、講演で大分にやってきた。僕らの学生時代の写真を講演の合間にネタで披露した。『これは女の子と海へ行った時です。』『ジャズ研の学祭の打ち上げです。』『貧乏卒業旅行です。』全部僕がらみなのに、写真の中、僕は見当たらない。最後の写真に下手な撮影者の人さし指が写り込んでいた。『これナナちゃんの指！』
なんでも、僕は写真に写りたがらず、いつも撮影係を買ってでたんだとか。確かに容姿に自信なんてなかったし、一年中着た切り雀のTシャツにジーンズじゃあ、写真に写りたくなかったんだろう。いつも人様のカメラ珍しそうに触っていたのも思い出すような、、、。めまいが僕を襲う。学生時代の僕の実在は？
数年前、大学病院に入院中、バスケット部のマネージャーと卒業以来メールが繋がった。人伝に病気のこと聞いて連絡をくれた。その時送ってもらったクラブの卒業写真が、僕の持つ唯一の写真である。スマホに保存してあったの見てみようとしてたら、講演会場のモニターにもう一枚の写真が提示された。入学の時、名前を張り出したものらしい。みんな自分の名前見つけては歓声をあげた。彼と学籍番号離れていたからか、その写真に僕の名前はなかった。まためまいがして、スマホの中、僕の若い頃の顔が歪んだ。
あの頃、彼も、彼女も、みんな、輝いていはずだが、大部分は忘れ去られた。僕自身の少しだけ輝いていた記憶は、写真に写らなかった分、頭の中にしっかりと焼き付いていると信じていた。自分にいいように脚色された僕の思い出とは一体なんだったんだろう？みんなに聞くのが怖くて、その場を立ち去ろうと立ち上がったら、まためまいがした。
今でも時々、学生時代の僕の実在を思うとめまいがする。今度同窓会に出たら、『お前誰？』って言われそうだな、、、と、自転車漕ぐ力緩めたら、足元揺らぎ、倒れそうになった。
L . L .
lunatic Lucy 駆け巡れ 汚れちまったアジアの果て
どこへ行こうと君次第 僕らの lunatic Lucy
lunatic Lucy 大声で 貴い言葉叫んで
何を裁こうと従順に 完璧 lunatic Lucy
lovely Lucy 踊り狂え 命短かし恋する乙女
選り取り見取り 気ままに 僕らの lovely Lucy
lovely Lucy 堂々と 身のこなししなやかに
とろける僕ら吸い取って 妖艶 lovely Lucy
過ぎし日なんて忘れろ 来るべき日に備えろ
完新世など知りもせず 次の氷期夢に見て
全ての意味が 変わってしまうその前に
灰色サバンナ 我がものに その脚で Lucy
lyrical loser 膝まづけ 全ての神に懺悔せよ
君一人しか信じない 僕らは lyrical loser
lyrical loser 立ち上がれ さあ君の後へ続け
なんとかおこぼれあずかろう ダメダメ lyrical loser
logical loser 生きてるかい 進化は進歩と相成らず
ただ呆然と立ちつくせ 僕らは logical loser
logical loser 放棄てるかい 希望は愛へ昇華せず
アイドルと呼ぶしか道はなく ダラダラ logical loser
真実なんてものはなく 生きてきたことだけが証し
目の前の実在を疑え 愚かな脳での認識さ
全ての敵は 時のみと分かっていても
河川疎林の枝から落ちて いま朧 loser
今見えてるもの 皆で共有しているという夢
例えば君と僕の愛し方が違うように
願って 疑って 諦めろ
楽しんで 苦しんで ケリつけろ
薄っぺらな価値観なんて 一夜で変わる
lunatic Lucy 駆け巡れ
lovely Lucy 踊り狂え
lyrical loser 膝まづけ
logical loser 生き延びろ
