TIBと仲間たち

TIB(トロピカルインモラルボーイズ)と素敵な仲間たちのブログです。

東京、福岡、広島で開花宣言

2017-03-28 07:32:24 | ライブ情報
 今週火曜日に東京で冷たい雨に打たれ、風邪気味です。なんと寒かったその日に東京では桜の開花宣言。僕の身体はいつも季節外れ。まだ朝の散歩は吐く息が白く、冬の雲が西の空に低く架かっています。冷たい手をポケットに突っ込みながら、何か変わるわけでも、旅立つわけでもないのに、春は心がざわつきます。

冷たい手

春の陽降り注ぐ静かな講義棟 かそけき君の笑顔眩しくて
丘の下古本屋の隅で 眠ってた本にこっそり逃げ込んだ
空を覆う大鴉の 見事なまでに輝く翼に 心奪われ
西の空に浮かんでいない三日月を探し 君を横目に彷徨うふり
辿り着いた 太古に栄えた 砂漠の国の女王は君で
僕は覚悟を決めて パンドラの箱を開けてみた

二人初めて並んで歩いたのは カレッジのまだ小さかった桜並木
電車が通る度小さく揺れた 何一つ無い部屋で 君の手に触れた
あれから何度握りしめたか 忘れてしまった小さな手の
冷たさだけが 浮かれた僕の存在証明でよかった日々
でも君と比べられる度 みすぼらしくなってく僕の影
いつも独りになって虚空に大声出して 踏みつけた

目の前のラピスラズリ 距離を置くと
その不思議な輝きは増すばかり
独りよがりの醜い虚栄心だけが
何時しか魔物のように大きくなってゆく
溢れるほどあった時間 少し飽きてしまったゲーム
僕ら目 僕らの心は 虚ろになった

春が来る度 桜並木は大きくなり 君を大人に変えた
メタモルフォーゼを移ろい行く季節ほども気付けなかった
『私は変わってなんかないわよ』と かそけく笑った君
小さな手 冷たい手 暖める意味も夢も 僕は見失ってないはずさ
あの日に戻り やり直せるなら 忘れないでおこう
君の小さな手の冷たさを 僕の手の中にあるべき冷たさを
今でも そしてこれからも 僕の存在証明として
コメント (1)
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