不器用な男のラブソング。出来過ぎの彼女と比べられて、いつも落ち込んでいる。なのに気取ってると、本当に大切なものみうしなってしまう。
冷たい手
春の日降り注ぐ静かな講義棟 かそけき君の笑顔眩しくて
丘の下古本屋の隅で眠ってた本にこっそり逃げ込んだ
空を覆う大鴉の 見事なまでに輝く翼に心奪われ
西の空に浮かんでいない三日月を探し 君を横目に彷徨うフリ
辿り着いた 太古に栄えた 砂漠の国の女王は君で
僕は覚悟を決めてパンドラの箱を開けてみた
二人初めて並んで歩いたのはカレッジのまだ小さかった桜並木
電車が通る度 小さく揺れた 何一つない部屋で君の手に触れた
あれから何度握り締めたか忘れてしまった小さな手の
冷たさだけが 浮かれた僕の存在証明でよかった日々
でも君と比べられる度 みずぼらしくなってく僕の影
いつも一人になって 虚空に大声出して 踏みつけた
目の前のラピスラズリ距離を置くと
その不思議な輝きはますばかり
独りよがりの醜い虚栄心だけが
いつしか魔物のように大きくなってゆく
溢れるほどあった時間 少し飽きてしまったゲーム
僕らの目 僕らの心は 空になった
春が来る度桜並木は大きくなり 月日は君を大人に変えた
メタモルフォーゼを移ろいゆく季節ほども気づけなかった
「私は変わってなんかないわよ」と過疎けく笑った君 小さな手
冷たい手温める意味も夢も 僕は見失ってないはずさ
あの日に戻りやり直せるなら 忘れないでおこう
君の小さな手の冷たさを 僕の手の中にあるべき冷たさを
今でもそしてこれからも 僕の存在証明として
誰かが隣にいるだけで幸せだったのに。時は無情である。言葉さえ人生の上を滑ってゆき、自分のことばかりしか考えられなくなる。
みはてぬユメ
なんだか寝付けずに夜更けに起き出した
隣のかすかな寝息は昨日僕らが生きた証
換気扇から逃げ出そうとするつなぎ止めたかった想い
すりガラス越しの光の散乱 遠くを走る車の音
肌寄せ合った温もりも どこか僕らには空々しくて
どこまで突き進めのか 暗闇に倒れてしまうまで
もう少し眠らなきゃと ベッドに潜り込む
なんで今 なんで君 なんで僕 お決まりの目眩がする
自分すら信じられなくて 世界が信じられるわけもなく
誰かにコントロールされている自分であって欲しいと思う
心の闇が少し広がって 僕らの夜はまだ続いてゆく
気持ちが望んでいたものは 体は望んでいなかった
天井から見下ろしている黒い影
体腔から覗いている者 どれも自分
薬で浅い眠りが訪れ 途切れ途切れの夢を見た
こんな時見る夢って 何故辛い夢ばかりなのか
世の中の浮かれた明るい未来って夢にもやってこない
今日夢で愛した人が 明日の朝ここを去ってゆく
本当はもう街にでなきゃならない朝がやってきたのに
もう少し背中丸めて 胎児のような夢を見る
なんだか眠れずに夜更けに起き出した
冷たい手
春の日降り注ぐ静かな講義棟 かそけき君の笑顔眩しくて
丘の下古本屋の隅で眠ってた本にこっそり逃げ込んだ
空を覆う大鴉の 見事なまでに輝く翼に心奪われ
西の空に浮かんでいない三日月を探し 君を横目に彷徨うフリ
辿り着いた 太古に栄えた 砂漠の国の女王は君で
僕は覚悟を決めてパンドラの箱を開けてみた
二人初めて並んで歩いたのはカレッジのまだ小さかった桜並木
電車が通る度 小さく揺れた 何一つない部屋で君の手に触れた
あれから何度握り締めたか忘れてしまった小さな手の
冷たさだけが 浮かれた僕の存在証明でよかった日々
でも君と比べられる度 みずぼらしくなってく僕の影
いつも一人になって 虚空に大声出して 踏みつけた
目の前のラピスラズリ距離を置くと
その不思議な輝きはますばかり
独りよがりの醜い虚栄心だけが
いつしか魔物のように大きくなってゆく
溢れるほどあった時間 少し飽きてしまったゲーム
僕らの目 僕らの心は 空になった
春が来る度桜並木は大きくなり 月日は君を大人に変えた
メタモルフォーゼを移ろいゆく季節ほども気づけなかった
「私は変わってなんかないわよ」と過疎けく笑った君 小さな手
冷たい手温める意味も夢も 僕は見失ってないはずさ
あの日に戻りやり直せるなら 忘れないでおこう
君の小さな手の冷たさを 僕の手の中にあるべき冷たさを
今でもそしてこれからも 僕の存在証明として
誰かが隣にいるだけで幸せだったのに。時は無情である。言葉さえ人生の上を滑ってゆき、自分のことばかりしか考えられなくなる。
みはてぬユメ
なんだか寝付けずに夜更けに起き出した
隣のかすかな寝息は昨日僕らが生きた証
換気扇から逃げ出そうとするつなぎ止めたかった想い
すりガラス越しの光の散乱 遠くを走る車の音
肌寄せ合った温もりも どこか僕らには空々しくて
どこまで突き進めのか 暗闇に倒れてしまうまで
もう少し眠らなきゃと ベッドに潜り込む
なんで今 なんで君 なんで僕 お決まりの目眩がする
自分すら信じられなくて 世界が信じられるわけもなく
誰かにコントロールされている自分であって欲しいと思う
心の闇が少し広がって 僕らの夜はまだ続いてゆく
気持ちが望んでいたものは 体は望んでいなかった
天井から見下ろしている黒い影
体腔から覗いている者 どれも自分
薬で浅い眠りが訪れ 途切れ途切れの夢を見た
こんな時見る夢って 何故辛い夢ばかりなのか
世の中の浮かれた明るい未来って夢にもやってこない
今日夢で愛した人が 明日の朝ここを去ってゆく
本当はもう街にでなきゃならない朝がやってきたのに
もう少し背中丸めて 胎児のような夢を見る
なんだか眠れずに夜更けに起き出した