タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 六月初旬の別保右奥沢は初夏の様相 ≫

P1030954 釧路管内では、五月中旬までの山林は、樹木の葉があまり展開せず、下草も丈が低いので明るいが、六月初旬になると、様相はがらりと変わる。
 鬱蒼と草木が繁る時季になると、藪こぎの山歩きは楽でないが、シダ類で藪が薄くなっている箇所では、オオヤマオダマキのアズキ色の萼片と淡黄色の花弁を見ながら一息入れることができる。
P1030937P1030944 小さな写真では左右似ているように見えるが、<左>は、ハリギリ(センノキ)の葉。枝に刺があり、新芽は食べられるが、おいしさはタラノメに遠く及ばない。
 <右>は、シイタケが出るミズナラの葉。シイタケ採りの人たちは、このミズナラの倒木や落ち枝の場所を記憶して、春秋何度も、いそいそと山には入るのである。倒木のある場所はほとんど知られていて、採取するにはタイミングが重要、競争が極めて激しい。
P1030938P1030941 <左>は、シナノキの葉。シナノキは合板の表面材として用いられ、私には木工工作材として馴染みだが、少年の頃、太い倒木が三本並んでムキタケが大量に発生する秘密の場所を知っていて、母に乾燥保存してもらった記憶が残っている。
 <右>は、ホオノキの葉。今は入手が難しいが、少年の頃、木工工作用又は版画制作用材として、父が近くの製材工場から端材をもらってきてくれた懐かしい樹である。

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