徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

“青 blue” 展

2009-08-29 | 美術に関するお話


実家で充実したお盆ウィークを過ごして大阪へ帰宅。

道中、広島・岡山に立ち寄りました。

広島では平和記念資料館へ。
岡山では勝央美術文学館へ。


勝央美術文学館では
“青 blue”という展覧会が目的。

私が関わっている大学の卒業生の方から
この展覧会の案内を頂いていました。



頂いた案内状は
展覧会の案内チラシだけではなく
あいさつ文、封筒も
この展覧会のため用のデザインで統一されていました。

これらの案内から
とても力の入った企画であることが伺えたので、
なんとしても訪問したいと思っていました。



この企画は地元で作家活躍をされている
中川智野さん(写真)
小林泰子さん(染色)
福田淳子さん(絵画)
以上の3作家による展覧会。

私たちに案内して下さった方は中川さんです。



*****


館内は・・・

中庭に朝顔が簾状態で展示(?)されていました。



この展覧会のロゴマークは青色の朝顔ですから、
当然、花の色は“青”でした。

事前に朝顔の苗植えのイベントが5月に開催されていたとの事。



会場の最初の壁面には、
出品作家3人によるコラボレート作品が展示されていました。



本来は三者三様の作品ですが、
違和感なく1作品となっていました。

この壁面以降は
個人の作品世界を披露する形式で展示。





中川智野さんです。



私が大学の授業で紹介したサイアノタイププリントという
古典技法を使って制作された作品群です。



主に植物と水の影を写し撮った画像です。

私にも同じような取り組みをしたシリーズがありますが
中川さんの方が絵画的な視点でのアプローチです。



本企画では、3作家の作品と共に
福井泉さんの映像作品も展示されていました。

彼女の作品は
出品作家の制作風景や人物紹介を映像作品としてまとめた展示です。



制作風景やインタビューを見ることで
展示作品をより深く理解することができます。



関連企画として

朝顔の苗植え
アーティスト・トーク
ドキュメント映像上映会
サイアノタイプのワークショップ
藍染のワークショップ

開催されたそうです。

一つの企画から派生する活動としては
すごいラインナップです。


“青 blue” 展、
素晴らしい企画でした。




Yoshie



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抜け落ちた空間

2009-08-28 | 日常生活のお話




ここは福岡県大牟田市。
三池炭鉱閉鎖後に造られたテーマパークの跡地です。



そのテーマパークは“ネイブルランド”
大牟田市の新しい産業の目玉として建設されたとの事。
水族館も併設され相当な規模だったようです。
しかし
1995年7月にオープン。1998年12月25日に閉園。
なんと短い運命でしょうか。

閉園から10年以上経った現在、
この空間は利用されることもなく放置されています。



世の中の時間の流れから
すっぽり抜け落ちた空間。

8月26日に紹介した写真と同じく、
植物の力強さが不気味でした。



Yoshie




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郷里の味

2009-08-27 | 日常生活のお話


お盆は
福岡県大川市にあるTakayukiの実家に帰省していました。





***


帰省中は外食が中心となります。

何軒か定番の食べ物屋さんがありますが、
毎回、必ず食べに行くお店があります。
コチラ





うなぎ屋さんです。
月並みな表現ですが、おいしいです!



撮影旅行で全国をまわっている時、
うなぎ料理をしばしば食べますが、
Takayuki・Yoshieともに大川のうなぎが一番おいしいと感じています。

Takayukiにとっては郷里の味だからかも知れませんが、
大阪人の私にとっても一番おいしく感じます。

大阪のうなぎ料理は
香ばしさがポイントだと思うのですが、
大川のうなぎ料理は
うなぎの旨味エキスを堪能できることがポイントだと思います。


それと、
うなぎ料理と共に
“骨せんべい”がたまりません!





癖になる味です。
ついつい1袋では物足りず、2袋買ってしまいます。

うなぎ料理は頻繁に食べるものではありませんが、
今回、5日間の滞在中に2回も食べに行きました。

満足・満足



Yoshie

浜松屋さんの場所は右をクリックして下さい。→





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事実を語る写真

2009-08-26 | 写真に関するお話


【 視察の旅 4 】福岡県朝倉市へ




音楽館の壁面に大きな写真が掲げられていました。
一見すると緑豊かな美しい近代都市のように見えます。
しかし、どこか妙な風景です。
画面の細部を観察すると
植物が異様に力強く生えていることに気が付きました。
そして
人の気配がしません。



写真に添えられたキャプションから
その実態が理解できました。



この写真を撮影したのは手島雅弘氏。
共星の里での打ち合わせからご一緒させて頂いている手島さんでした。



画面中央が手島雅弘氏。

作者による作品解説を受け、
この写真から読み取れる事実の重要性を知りました。

手島さんは来年のプロジェクトリーダーです。
この機会をご縁に、
写真家としてのポリシーなどを
じっくりとお聞かせ頂きたいと思っています。



Yoshie


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熱中人にお会いしました。

2009-08-25 | 美術に関するお話


【 視察の旅 3 】福岡県朝倉市へ


共星の里から徒歩5分の位置にある
音楽館(おんらくかん)という名の施設を見学しました。

この施設でプロジェクトの一部を開催させて頂く予定です。

施設のキャッチコピーは「音と光のアンティーク資料館」

たくさんの見どころがある音楽館ですが、
約100年前のエジソンの蓄音機と米国ビクター社の「クレデンザ」を
試聴できることが最もスゴイとされています。
その魅力溢れる施設の全貌は当館ウェブサイトでご確認下さい。

*****

以下、私の取材レポートです。



建物は大きな倉庫です。

入館すると・・・



1階部分には
大きなスクリーンと観覧席が中央にありました。

そして、右側には



何故かキャンピングトレーラーやヘリコプターが。



2階部分には、戦闘機、グランドピアノ等の楽器、
別館には歴代のジープが展示されていたり・・・。

写真を撮り忘れてしまいましたが、
SONY製品の膨大なコレクションもありました。
展示されている製品は
すべて館長自らが修理し、稼動するそうです。
SONY製品のコレクターとして有名であるとの事。

その館長の名は渕上宗重氏。
この音楽館の展示物はすべて館長のプライベートコレクションです!

ご自宅横にもコレクションがあります。
コチラ



戦闘機と駅舎。
国鉄時代の甘木線の駅舎(太刀洗駅)です。
このコレクションについてはコチラを参照下さい。
http://www.nishinippon.co.jp/news/lifestyle/station/archive/060714.shtml
現在、駅舎内のコレクションは公立の平和記念館が
近所にできることになり寄贈されたそうです。



渕上宗重氏。



コレクションにまつわるお話を熱心に語って下さいました。
その語りは少年の心を持ち続ける熱中人そのものでした。

NHKの番組「熱中時間」の熱中人として登場されます。
10月24日(土) BS2 18:00-18:45
10月25日(日) Bshi 21:00-21:45
10月26日(月) Bshi 12:00-12:45

とても魅力的な館長さんでした。



Yoshie


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