徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

写真に関する書籍について/ 復刻版「光畫」と「映像試論100」

2013-05-24 | 写真に関するお話


急に暑くなりました。
目の前の室温計は31.4度。
まだ5月、さすがにクーラーは早いと思うので
我慢していますが
気分が悪くなってきました。



しかし
この時期にクーラーを付けると
体温調整を上手くできず
夏風邪をひくんですね。
きっと。
これ、いつものパターンです。



ここ1ヶ月
知人の個展や
これは必見!と思う展覧会が続き
自称、美術鑑賞オタクと言っていた20年前と
同じくらいのペースで美術鑑賞に励んでいます。

昨日は終日、京都で
市バスの1日乗車券を購入して
美術鑑賞。
しかし
バスの路線図を頭に思い描けず
ほとんど歩いていました。
16084歩、10.5km

二日前は
11914歩、7.2km 
この日は仕事帰りの美術鑑賞。
閉廊間際に潜り込み長話・・・。
迷惑な客人だったと反省。



最近の活動の中で
購入した写真に関する書籍がコチラの2冊。




復刻版の写真雑誌「光畫

創刊号の「映像試論100」

私は本を読む時
あとがきや編集後記を必ず読みます。

同時期に購入したこの二冊
両方共に
編集後記から読みました。

光畫」の編集後記は
野島康三氏、中山岩太氏が記しています。

<一部抜粋>

いい仕事=いいものは
なかなか世間にわからないものだ。
いいところを見るだけの眼を持つ者が少ないためと思う。
・・・本月号は記事に挿画を沢山入れる都合から
「写真」を減じなければならない事となってしまった。
本誌の面目たる「写真」を減じる事は実につらい。
かなりいい作品を割愛してしまった。
しかし、それがために見ごたえのする
写真だけだと言うことが出来る。
(野島康三)



2号は創刊号よりとてもいい出来栄えだった。
読者諸兄も認められた事と思う。
3号雑誌いうものは世間によくある。
熱に炎えた連中がヤツサモツサで始めたが
意見が合わないとか
経済的にだめによるとかで
とてもいいものでも
とかく、3、4号で消えてしまう。
そして老練な著述家等の種になるのだ。
ただし
光畫は異なる。
始めから損をする考えで
ただ光畫を続けるという事が目的で始めた新雑誌だから
経済的問題で止める気はない。

同人の意見は始めから御互に尊重し
分割しているのだから問題が起こる筈がない。
3号雑誌だろうなんて考える人は
その常識の貧弱さを語るだけだと言いたい。
(中山岩太)

1932年の号に記されたこの文章、現在でも強く響きます。

いっぽう

「映像試論100」は
初めての雑誌制作に奮闘する様子と
創刊に対するご挨拶が記されています。

<一部抜粋>

・・・勢いだけで原稿をA5サイズの用紙に当てはめていきました。
何だかヘンテコな箇所があるかもしれませんが、ご勘弁ください。
とにかく皆さんの原稿があって出来た冊子です。
ありがとうございます。・・・
(K.A)



『映像試論100』は、写真を中心に据え

筆者による自由なテーマで書かれた論文やレポートを
まとめ冊子として発行します。
伸び伸びと自由なものを!と船出しますので
「いま書きたいことから」でご一緒いただけますと嬉しいです。・・・
・・・このような海のものとも山のものとも分からぬ
お声掛けにも関わらず
原稿を届けてくださった筆者の皆様
エントツ(柱広告)で参加してくださった皆様
そしてこの一冊をお求めくださった読者の皆様
ありがとうございます。
次号もぜひお付き合いください。
(T.A)

発行人のお人柄が伺える文章です。
第二号は夏の終わりに発行予定との事。
楽しみです。


お知らせ
復刻版「光畫」はzenfotobooksより購入できます。
「映像試論100」はPort Gallery Tより購入できます。


Yoshie



<徳永写真美術研究所の講座案内>



シルクスクリーンプリント応用講座
6月30日、7月14日、28日
全3回
カラー写真をCMYKに色分解し4色刷に取り組みます。




詳しくは
http://www.tokunaga-photo.com/class.html

 

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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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気分転換はコレで・箔画の世界・カーネーション

2013-05-13 | 日常生活のお話


この2週間
七転八倒していた
3種の文章を書く仕事が
やっと完了しました。

書き直しの指示があるかもしれませんが
とりあえずホッ。



文章を書く時は
いつもお茶をガブ飲みしてしまう私です。
しかし
今回の気分転換はコレでした。



ベランダで栽培中のパクチーです。
この葉を口に入れ、香りを楽しみます。
現在
新芽が生えるのを待っている状態。
執筆中に
食べ過ぎてしまいました。





話が飛びますが・・・

5月11日の朝
何気にテレビを見ていると
知人が取材されていました。

http://asahi.co.jp/life/backnum/130511.html

彼は大学時代
洋画を専攻しながらも
卒業制作では
巨大な写真作品を制作。
私はその制作現場を
興味深く覗いていました。

卒業後
東松照明氏の助手になったと伺っていましたが
現在は
家業の箔屋の道に進み
新たな境地
「箔画」に取り組んでいるとの事。

番組は
彼の大学卒業からの活動を紹介する内容で
昨年12月、東松照明氏の死に
間に合わない師匠訪問となった事も含まれていました。

放送中に
明日から始まる親子箔画展の案内がありました。

http://www.porta.co.jp/?p=27232

この目で彼の箔画を鑑賞したいと思います。
楽しみです。





今、目の前に
カーネーションの花があります。
昨日
Takayuki が持って帰ってきました。
プレゼントと書かない点がポイント。
お店でもらったそうです。

家にカーネーションが存在するのは初めて。

一輪だけですが部屋が華やぎます。

Yoshie



<徳永写真美術研究所の講座案内>



シルクスクリーンプリント応用講座
6月30日、7月14日、28日
全3回
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詳しくは
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ゴールデンウィーク中のあれこれ

2013-05-03 | 日常生活のお話


ゴールデンウィーク後半となりました。

今年は肌寒いながらも
概ねお天気が良く、気持ちも晴れ晴れ

言いたいところですが
現在
文章を書く仕事が重なっていて
ヒタヒタと近づく3つの締切り日におびえています。

パソコンを立ち上げても
気持ちを集中できず
かといって
外出する程の気分転換もできず
結局
いつも
保存食を作ったり
土いじりをしたり・・・



パソコンの向こうに見える風景です。
ツバメがベランダに頻繁に遊びに来ます。
私がツバメを見ているというより
このツバメ
明らかに私を見に来ていると思うのです。



今朝
盆栽の枯れた苔を取り除き
新たに苔を移植してみました。
こんなやり方でよいのだろうか?
わかりませんが、やってみました。



数日前からおこなっている土いじりの様子。



昨年はゴーヤ栽培に専念しましたが
今年は少量ながら複数種の栽培をおこないます。

ルッコラ、パクチー、レモンバーム・・・

種をまいて1週間が経ちました。



ルッコラだけが
芽を出し葉を開き、育っています。
カイワレダイコンのよう・・・



コチラは3月頭に苗植えしたカモミール。
お花がポチポチと咲き出してカワイイのですが
プランターから溢れ出し、おどろおどろしい状態に。
2ヶ月間の生育ぶりに驚きました。
現在、この後、どうしようかと思案中。
地面に植えるべきなんだろうな・・・
ベランダ栽培の限界でしょうか。



明日はTIPA活動日。
サイアノタイププリント(日光写真)の日です。
今のところ、お天気は良さそうなので、一安心。



昨年に立派な露光機を作ったので
雨が降っても作業はできるようになりました。
しかし
私が最もお伝えしたいポイントは
太陽の下でのドラマティックな露光体験です。
光と影による創作の原点に触れるこの作業、
何度経験しても気持ちが高ぶります。




サイアノ講座
本日中に連絡いただければ
受講可能です。

詳しくは
http://www.tokunaga-photo.com/class.html#cyanot

 

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