先週末、自然観察の会に参加しました。
この会は発足して13年、通算52回目の例会です。
年に4回、十数名のメンバーが集い自然観察をおこなっています。
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今回は万博記念公園集合。
園内はインフルエンザの影響で人出が少なく
ゆったりと散策できました。
・・・とは言え、
美しい花が咲く季節、熱心にカメラを構える人多し。
大人に混じって子供たちも熱心に撮影していました。
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中央入口から北へ進み、国立国際美術館の跡地へ。
美術館が中之島へ移転した後、初めてこの地に来ました。
現在、跡地は“平和のバラ園”となり、
81品種、5600株のバラが咲き誇っていました。
以前から美術館横にバラ園はありましたが、
規模が5倍くらいになっているかと思います。
バラの香りが心地よく、楽園に居るようでした。
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私は自然観察の会では、
観察するにふさわしい動植物の観察よりも、
些細な発見が楽しみです。
たとえば・・・
花の季節が終わった後の桜。
かわいい実がなっています!
桜の坊・サクランボ
また、カラスの群れを観察するなど。
野鳥の森エリアにはカラスの大群が生息。
のどかな公園の一角がヒッチコックの世界となっています。
<写真なし・・・撮り忘れました。>
最後におもしろい写真が撮れました。
日本庭園内の池に住む亀です。
ずっとこのポーズをしています。
足の指先まで全開にして日光浴。
インフルエンザに負けぬよう日光消毒しているのかも知れません。
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楽しく散策を終えた後、いよいよ例会のメイン会場へ。
ここからが自然観察会の本題です。
万博公園に隣接している
大阪大学薬学研究科の薬用植物園を訪れました。
訪れた目的は
ある植物の貴重な姿を観察することです。
その植物の名は“リュウゼツラン”。
高さはおおよそ8メートルくらい。
現在、ちょうど開花前。
花を咲かせる時期にニョキニョキと背丈を伸ばしてつぼみを付けます。
野鳥観察用に持参した双眼鏡で花のつぼみを観察。
つぼみはバナナの房のようです。
40~50年に一度花を咲かせた後、枯れるとの事。
長い周期で花を咲かし一生を遂げるこの生態、
蝉と同じく儚い生涯ですが、儚さのスケールが違います。
圧倒的な存在感でそびえ立つ姿を見て
神秘的なオーラを感じました。
Yoshie
追記:この植物は一般に公開されていません。
同会のメンバーが、この植物を研究されている先生と知り合いなので
特別に見せて頂きました。
大阪市内で開催中の展覧会をまわっていた時の事。
あるギャラリーの入口で植物の玉が幾つか置かれていました。
それは“苔玉”と呼ばれるモノ。
苔玉に生息している植物は様々。
私が最もカワイイと感じた葉を選びギャラリーへ。
購入したいと申し出ると、
先客の女性が苔玉の作者さんだと紹介を受けました。
育て方など聞いているうちに私の好奇心は最高潮に!
突如、苔玉教室に通おうと思い立ちました。
教室は徳永写真美術研究所から、なんとか徒歩圏。(徒歩20分)
これは通うしかありません。
この日、購入した苔玉に生えている植物は
“ウォーターマッシュルーム”という名前だそうです。
苔玉教室を開催している三日月豆さんのサイト
http://kokedama314.blog7.fc2.com/
Yoshie
“ピンホールフォトフェスティバル2009,Kyoto” の企画として
私を含め4人の作家による展覧会が開催されます。
「微光の描写」 - ピンホール写真の可能性を探る -
2009年5月19日(火)~6月7日(日)
会場:京都芸術センター内、ギャラリー南
出品作家:比嘉良治、ステファノ・バンディーニ、河井菜摘、徳永好恵
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私は“The Light Drawn”シリーズを出品。
このシリーズは過去に何度か発表していますが
今回は仕上げ方を変更し、アクリル加工を施しました。
展示スペースにあわせて15点で構成。
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先日、この展覧会の搬入作業をおこないました。
3時に会場入りして展示が終わったのは夜の10時。
先週の京都工芸繊維大学での展示とは違い長時間の搬入作業でした。
写真右は比嘉良治氏、左はYoshieの展示スペース。
比嘉さんはニューヨーク在住なので、展示は私とTakayukiでおこないました。
写真右は河井菜摘氏、左はステファノ・バンディーニ氏の展示スペース。
展示中、バンディーニさんのご両親が作業を見守っておられました。
お父様はイタリアでアートギャラリーを経営。
職業柄、展示を厳しくチェックされていたのでしょうか。
先週の搬入は日通の展示スタッフに指示を出すだけのTakayukiでしたが
今回は展示スタッフとして頑張っていました。
(5月13日記載の展示写真と対照的な構図です。)
以上、搬入報告でした。
Yoshie
【お知らせ】
6月6日に同センターにて出品作家のプレゼンテーションと
細江英公氏、屋代敏博氏を交えて
「ピンホール写真の今日的意義」というテーマでシンポジウムを開催します。
詳しくはコチラでご確認下さい。→ http://ppas.jp/
TIPA写真塾・春講座にはシルクスクリーン実習があります。
私は学生の頃に経験していますが、ブランクがあるため
清田もえ子さんにシルクスクリーンの指導をお願いしました。
彼女は大学時代は染織を専攻。
版技法と手描きをおりまぜた作品を制作している作家です。
作品をTIPAサイトに掲載していますので、ぜひご覧下さい。
http://www.tokunaga-photo.com/moe.html
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ゴールデンウィーク中は
清田さんとシルクスクリーンのサンプル制作に取り組みました。
写真塾では写真を版画に置き換えることを主旨とし、
4色分解して版を作り、刷ります。
印刷のプロセスとして、CMYKの版を重ねることで
カラー印刷ができることは理解していますが、
実際に4つの版を重ね、手刷りで仕上げた時は感動しました。
インクの盛り上がりによる凹凸が美しいです。
この質感はデジタル出力にはない物質的魅力ですね。
自身の作品制作においても、
シルクスクリーンを使った制作を始めてみようと思っています!
Yoshie
5月11日より「ピンホール写真展2009」の一部として、
Takayukiの“Zoological Garden”シリーズの作品展示がスタートしました。
5月11日(月)-20日(水)
会場:京都工芸繊維大学・美術工芸資料館
http://www.cis.kit.ac.jp/~siryokan
今回は日通の美術展示のプロに展示をしてもらいました。
自分の作品を第三者が展示している様子を
眺めているだけという経験はめったにありません。
展示中、プロの作業の中で何か発見はないだろうかと、
じっと展示作業を観察していました。
展示道具を収納するワゴンが機能的に作られている事に感動。
ライティングでは細かく指示を出して微調整をしてもらいました。
手際の良い作業で、あっという間に搬入作業が終了。
まったく疲れない搬入でした。
Yoshie