9月13日に当ブログにて記載したように
サンディエゴ写真美術館のデボラ・クロチコ氏の
レクチャーに参加して実物に触れる重要性を実感。
早速
ヤフオクで古い写真を探しはじめました。
ダゲレオタイプ、カロタイプ、鶏卵紙・・・など、
写真史に必ず登場する写真が一通り揃うといいなぁと思っています。
しかし
そのようなモノにすぐには出会うはずもなく、
まず、手始めにGETしたのがコチラ。
↓
ヤフオクの商品説明には“ガラス写真”と記してありました。
もちろん、見るからにガラスではないことは明白。
もしかして、ティンタイプ?と期待しながら購入。
実際に手にとって観察すると・・・
画像は0.8ミリくらいの厚さの金属板に焼き付けられています。
金属板はハンコのように木片に接着されている形状。
画像の向きを微妙に変えるとネガとポジ像が入れ替わります。
画像をよく見ると
非常に細かいアミ点がかかっているように見えます。
画像には凹凸がほとんどありませんが、
なんとなく黒インクが付着しているような気がします。
印刷のための版?
よくわかりません!
でも
モノとしてなかなか魅力があります。
Yoshie
【ティンタイプ】黒く塗った薄い鉄板を支持体にした写真。
別名:フェロタイプ。ダゲレオタイプと同じく複製できない1点もの。
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我が家に“みつめる写真館プロジェクト”がやってきました。
このプロジェクトの概要は
個人的な思い入れのある品を写真家が撮影するというものです。
今回、TakayukiとYoshieが被写体を提供する事になりました。
友人の林直さんが取り組んでいるプロジェクトです。
制作趣旨文より抜粋
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思い出深い品や長年使ってきた道具には、
作り手や使い手の時間と記憶が堆積しています。
しかし時間や記憶、物への愛着や思い入れなどは目に見えません。
林直はそのような事物の肉眼では見えにくい記憶の体積を
8×10の大型カメラとモノクローム・フィルムにより
写真画像に捉えようと試みています。
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私はパレットを提供。
油絵を始めた小学3年生の時に購入したパレットです。
Takayukiはモチーフを絞りきれず2点提供。
一つ目は、鉄道少年だった頃の時刻表。
二つ目は、大学進学のため福岡から大阪に来る時、
友人からもらったという手作りの人形。
まず、被写体にまつわる話の聞き取りから。
私のモチーフはこんな感じで撮影。
念入りに構図・ライティングを確認する林さん。
大型カメラではワンカットに込める気合いは相当なもの。
Takayukiのモチーフはこのように、ボストンバックの中に配置。
カメラが少し見えているところがミソです。
時刻表は適する場所を検討してから撮影することになりました。
*
個人的な愛着や思い入れが
他者(写真家)にどのように解釈されて表現に至るのか。
モチーフの聞き取り作業から写真が完成するまでの
一連のプロセスが作品とも言えるプロジェクトです。
完成が楽しみです!
Yoshie
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知人のネットショップでブックカバーを2つ購入しました。
前述の福岡在住の友人にプレゼントとして。
そして自分用に。
ハンドメイド商品で1点ものです。
布の合わせ方に魅せられて買いましたが、
実際に手にとってみると
微妙な質感の差異も良く考えられていることに気づきました。
内側も丁寧な作りです。
読書の秋にふさわしそうな本が
ブックカバーに包まれているような気がしますが、
実際は
・
・
・
実用書です。
現在、私は原稿用紙25枚を書く宿題を抱えています。
何か参考になる事はないかと思って・・・
早く原稿を書き上げ
文学作品をこのステキなブックカバーで包みたいです。
Yoshie
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<夜行バスの旅、第二弾>
大阪から福岡(久留米)へ向かいました。
その目的は親戚の結婚式。
当日は快晴。
午前中の結婚式だったので、
清々しい空気の中、
式がとりおこなわれました。
披露宴は昼過ぎに終了。
*
その後
夜行バスの発車まで、時間をどう使うか。
福岡での初めてのオフタイムです。
誰と?
大宰府に住んでいる高校時代の友人と
8年ぶりに再会する計画を立てていました。
どのように?
私の独断で美術鑑賞に付き合ってもらうことにしました。
行き先は?
福岡アジア美術トリエンナーレへ。
通称“FT4”
このトリエンナーレは始まって4回目、
初回から、どのような国際展だろうかと興味がありましたが
現地へ行くには至らず見送っていました。
やっと、今回、他用と兼ねて訪問することに!
・
・
・
友人は現代美術を楽しめるだろうかと
気になりましたが
一般の人にも興味を持ちやすい作品が多くありました。
参加アーティストは
世界的に有名な作家も含まれていましたが
若手が中心。
そのため国際展の常連メンバーで構成される似たような印象ではなく
新鮮な印象を受けました。
個人的に最も興味を持ったのは
アン・ジョンジュ氏の知覚のズレを体験できる作品。
会場にはスクリーンの前にキーボードを設置。
観客がキーボードを押すと、
その音を発する子どもの映像が現れます。
観客はキーボードを使い好きに曲を弾く。
すると
スクリーンでは子供の声で奏でた曲に変換されます。
その演奏はどんな曲でもすさまじく調子外れ。
自信に満ちた子どもたちの表情にもかかわらず、
子どもたちと観客それぞれの頭のなかで鳴る音が
共有できない状態となる作品です。
腰砕けになりそうになりながらも、そのズレが癖になりました!
展覧会のボリュームについては
国際展なのでもう少し大規模なものかと思っていましたが、
数時間で見れる規模でした。
しかし
私の持ち時間にはぴったりでよかったです。
*
展覧会を見た後は、
友人と積もる話を語る時間を持ちました。
遠慮がいらない間柄なので気軽な場所で・・・
そう、博多では屋台でしょう!
おでんとラーメンを食べました。
絵になる風景です。
積もる話は途切れることなく
あっという間にバスの時間。
名残惜しく別れました。
Yoshie
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神奈川県立近代美術館・葉山へ行きました。
鎌倉にある神奈川県立近代美術館には
何度も行っていますが、葉山は初めてです。
今回は「画家の眼差し、レンズの眼」展が目的。
近代日本における写真と絵画の関係性について検証する内容です。
写真が誕生したことによって
画家の立場が危うくなった・・・。
とか、
下図を描く時に写真を利用して
より写実的な絵画を描くことに貢献した・・・。
など、
一般的に両極端な捉え方になりがちですが
本展では写真と絵画の微妙な関係性に注目していました。
写真家、画家それぞれが
自分の手法に互いの長所を採りこむ。
その動きの中で、
写真と絵画の比重が反転したりすることもあるなど。
技法の区別をつけられない表現に興味を持ちました。
現在における
静止画(写真)としての映像、動画としての映像、
その区別をつけることなく、一括りに「映像」とまとめて良いものなのか否か。
この迷いと同種の表現ではないかとも思いました。
断定的に展覧会の主旨を提示するのではなく、
あえて
研究材料を提示するところで抑えているように感じました。
見る者によって
様々な解釈ができる展示だったと思います。
*
展示を見終わると、ちょうどお昼時でした。
日頃は節約モードの私ですが、
美術館では別人です。
特に遠方の美術館に出かけた時は、
できるだけ美術鑑賞の余韻を楽しむために
館内のレストランを利用して、
ゆっくり展示内容を振り返る時間を持ちます。
この葉山の美術館はレストランの立地が素晴らしく、
ヨーロッパのリゾート地を訪れたかのような
絶景を見ることができる造りでした。
私が案内された席は、レストランの最も奥。
海に向かって突き出た席でした。
最高の場所です。
勢い余ってコース料理を注文。
前菜~デザート。
途中省略。
90分ほどかけて
ゆっくり食べ
じっくりこの空間を楽しみました。
*
食後は美術館の庭を散歩。
この土地は元皇族の所有地であったとの事。
ところどころ皇室の気配がするスポットがありました。
庭から海が見え隠れします。
波の音に誘われ海岸に向かいました。
ドラマのワンシーンのような海への道。
場面を繋ぐ空間として存在しているようです。
その道の先には・・・
リゾート空間が待っていました。
今年初めての海体験。
素足になろうかと迷いましたが
やめておきました。
しかし
気持ちはバカンス気分。
ステキな夏の風景に出会えました。
Yoshie
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