徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

石けんのお披露目

2010-01-19 | 石けんに関するお話




本日は遅ればせながら
昨年に開催した石けん教室の報告です。

***

ステップ1:基本の石けん
ステップ2:クレイ石けん
ステップ3:デザイン石けん

・・・という
3回講座の最終回、
デザイン石けんに取り組んだ成果を紹介します。

この日はあらかじめ
4色の石けん生地を準備していました。

桃色:ピンククレイで色付け
緑色:クロレラの粒を砕いて色付け
黄色:カロチンを多く含むレッドパームオイルで色付け
茶色:ココアの粉で色付け

この4色の生地を使って
どのようにデザインするかがポイントです。
デザインを決定するまでに時間がかかります。
アイデアスケッチを何通りも描き
実現可能か検討。

色生地の加工段階では
まるで粘土細工をするかのような状態となります。
子供の頃の感覚が甦り楽しい瞬間です。

その工程は
http://blog.goo.ne.jp/tipa-y/e/e9eb467b172e0af217921b1ab4458ab5

こちらでご覧下さい。





完成した石けんを一挙に紹介します!



3種並ぶと、とってもかわゆく見えます。



抽象絵画のようなシンプルなデザイン。



クルクル・・・クルクル・・・楽しくなるデザイン。



少し不恰好な形に心が和みます。



この木のデザインは定番です。今回は桜と銀杏の2バージョン。



最も手の込んだデザインです。
天使の図柄の型を用いました。
周辺には黄色の粒が存在します。
これは作者によるとキラキラ星だそうです。

***

今年も愛好会のような
石けん講座を開催したいと思っています。

興味をもたれた方はご連絡下さい。



Yoshie



岩宮武二展へ

2010-01-13 | 写真に関するお話




大阪府立現代美術センターで開催されている
岩宮武二展へいってまいりました。

岩宮武二さんと言えば
大阪芸術大学写真学科の教授であった岩宮先生の事。
1989年にお亡くなりになっており
私はもちろん、
Takayukiもお会いしたことがありません。
しかし
大阪芸大出身の友人達の間では
未だに会話によく登場する先生です。

実は私は・・・
お名前を知っているだけで作品を知りません。
なので
“伝説の岩宮先生”を知る事ができると
本展を楽しみにしていました。

会場は
ゼラチンシルバープリントで仕上げた“佐渡を見つめる”シリーズと
“もうひとつの世界”と題した作品群で構成されていました。

佐渡シリーズは1950年代に
佐渡島に生きる人々の生活文化を写し撮った作品です。
「島国の純朴な人たちに逢い、日本の暮らしの原点を実感しようとした。」
との制作コメントでした。

“もうひとつの世界”の展示室には
絵画・シルクスクリーン・書・水墨・CG・陶板など、
写真というジャンルにとらわれることなく
様々な技法・素材を用いた作品が展示されていました。
展示作品についての解説には
写真家として常に「見つめる」視点で世界を写してきた岩宮が
自ら作り上げたもうひとつの世界。
本展では、ひとつの手段にとどまることなく
様々な表現に挑戦し続けてきた岩宮武二の側面をご覧下さい。
という紹介文がありました。

この紹介文のフレーズ、
私たち徳永写真美術研究所が掲げている設立主旨と
まったく同じではないですか!
ちょうど現在
来期の写真塾のパンフレットを作成していて、
このフレーズを使っています。
びっくりしました。

硬派な写真道を歩まれた写真家なのだろうと
勝手に想像していた私の岩宮像が
私自身がリアルに共感できる
人物像であったことに感銘を受けました。



Yoshie

岩宮武二展は1月22日まで開催しています。
会場は大阪府庁内の大阪府立現代美術センターです。



息継ぎばかりで

2010-01-08 | 日常生活のお話


お正月が終わり
ふと気が付くと、するべき事が山積みです。

今日は終日、文章を書きました。
効率を上げることができない最も苦手なジャンル。



何かを作る仕事なら
狂人的な集中力を発揮できるのですが
書く仕事となると
すぐに集中力が切れて
息継ぎばかりで進みません。



お茶をたくさん飲んで何度もトイレに行ったり
自宅のポストを何度も見に行ったり
(外は緑の香りがするので深呼吸するためにポストに行くのです。)

そして
ベランダの植物達は元気だろうかと様子を見たり・・・

私が一番大切に育てている多肉植物の
“サンシモン”



栽培を始めて今年で10年目です。
毎年、厳冬の季節になると弱るので
昨年からビニールに包んでいます。
ビニールで包むだけですが
内部は随分暖かくなるようで
春が来たのだと思い葉を大きく成長させます。



水滴が付いたビニールを通して覗くと、
絵画のように感じたので写真を撮ってみました。



よい感じです。




など
余計な事をしたり、考えたりしている間に
時間がどんどん過ぎていきます。

文章が進みません。



Yoshie


無心帰大道

2010-01-03 | 日常生活のお話


あけましておめでとうございます。

***

お正月は福岡県の実家で過ごしました。

福岡は九州、九州はひと括りに南国。
故に温暖な気候だと思い込んでいた私です。
お正月を実家で過ごすようになり
確実に大阪よりも福岡は寒冷地であることを実感。
今年は雪が積もるほどではありませんでしたが
断続的に雪が降っていました。






お正月は親族一同がこの部屋に集います。
日本の正月風景を見ることができる空間。

今年のお軸は茶席の禅の言葉で

- 無心帰大道 -

「無心なれば大道に帰す」と読みます。
人生こう歩むぞと決めたら
作為したり取捨分別する心を捨てる事だそうです。

***

徳永写真美術研究所は
無心で志し高く活動してまいりたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。



Takayuki ・ Yoshie