徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

施設の整備と秋講座の準備に励む日々

2013-09-27 | TIPAに関するお話


徳永写真美術研究所は
お盆と年末年始の時期に
しばらくお休みします。

このお休み期間は帰省や旅行など
プライベートな時間として過ごしますが
施設の整備期間でもあります。



研究所を立ち上げて
ちょうど5年が経過した今年は
例年よりもしっかりと
機材の整備、充実化を図りました。



今回の整備では特筆したい事があります。
この夏、設備がかなり充実しました!

その充実ぶりを報告します。



フィルム乾燥機が加わりました。
この乾燥機は
シルクスクリーンの乾燥機としても
活用できるよう
改良を加える予定です。



写真作品のブックマット作業に必要な
マットカッター。
これまでにもTIPAには
特大サイズのマットカッターがありましたが
気軽に使用できなかったので・・・
コンパクトさが嬉しいです。



それから・・・
Gralab 暗室タイマー
私にとっては王様タイマーです。
文字盤が見やすい。デザインも美しい。



プリントドライヤーは小型から中型になりました。

8×10カメラも!ケースも素敵。



最後に・・・
先週、作業台の天板を塗りました。
半期に一度、塗ることにしているので
ペンキの厚みが随分出てきました。



半期毎のリセット作業を終え
2013年度後半のTIPA活動の準備が整いました。

秋からも、この研究所が
皆さんに
有効に活用いただけるといいなと思います。

制作意欲に溢れる方のお越しをお待ちしています。



秋開催の講座は下の3種です。

現在、受講受付中。







受講申込については
徳永写真美術研究所ウェブサイトよりご連絡願います。

記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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三連休はサイアノ日和:新たな展開をひらめきました。

2013-09-23 | TIPAに関するお話


暑い日々が続きますが
真夏に比べると過ごしやすくなってきました。

酷暑と呼ばれる期間に
中断していた制作を再開しようと
TIPAメンバーが
三々五々
研究所で活動を始めました。

この三連休はどの日も快晴。 
サイアノタイププリントで制作をおこなうメンバーが集いました。

制作は露光機ではなく
もちろん
この秋空の下で。
場所はTIPA校庭。
研究所より徒歩30秒の位置に校庭と称する公園があります。



私は制作を見守る程度にと思っていたのですが
絶好のサイアノ日和ですから・・・と誘われ
周辺にあったモチーフで手を動かしました。



公園での作業時は
かなりの頻度で
周囲に居る皆さんに声を掛けられます。

この日は小学生女子が
モチーフを並べる作業を手伝ってくれました。 



今回はある実験をおこないました。
一連のサイアノ作業を終えて仕上がった画像に
更に薬品を塗布して2度目の露光する実験です。



露光を終えた状態です。
2度の露光部分が漂白されたような色になりました。
なかなか渋い色に発色しています。

この色を定着させたいところですが
水現像後の仕上がりは
想像通り
藍染めのごとく深い青になりました。



この日、ひらめいた事があります。

2回の露光で
新たなサイアノの魅力を
引き出せるかもしれない。

更に実験を継続しようと思いました。


記:徳永好恵




【 ご 案 内 】

現在
2013年度 秋・冬講座の受講を受付しています。

作品制作研究講座 10/13スタート
手作りカメラ講座 10/14スタート
シルク基礎講座 10/6スタート
シルク応用講座 2014 /1/12スタート

講座内容については
徳永写真美術研究所ウェブサイト

講座案内のページをご覧ください。




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幼少期のときめきを再び:ちひろ美術館、他。

2013-09-16 | 美術に関するお話


今年の夏
大阪から東京へ行く際
信州・安曇野を経由しました。

酷暑と呼ばれた
もっとも暑い時期の移動でしたが
夜間は20度程となり、爽やかな気候でした。



道の駅で買ったのむヨーグルトです。
あまりの美味しさに
500mlを一気飲みしてしまいました。



安曇野を訪れた目的はコチラ
ちひろ美術館



絵本画家・いわさきちひろの作品と絵本文化を紹介する美術館です。

私にとって
いわさきちひろさんは最初の憧れの作家。

ちひろさんの絵は
幼少期の私の感受性をやさしく刺激しました。



ミュージアムショップで購入した絵葉書です。

小学生の時
近鉄百貨店での展覧会で
私の心を掴んだ絵を中心に選びました。

絵と一緒にコチラのカードも購入



このカードの文章を読み
まさに、私、該当します。涙が出てきそう・・・
・・・という気持ちになりました。



感極まる元・女子と共に訪れた
家族連れのお父さんにとって、この美術館はどうなのか?
その答えは明白。



「退屈で仕方がないよ。」との
声なき声を受け止めるように
お父さんのためのお昼寝コーナーがありました。



展示室の横はお花畑。

ちひろさんの色彩が屋外に
にじみ出たかのようです。

北アルプスを望める立地で
絵と草花に囲まれた憩いの空間でした。



安曇野では、ちひろ美術館の他
安曇野市豊科近代美術館にも立ち寄りました。



重厚で立派な建物でした。
特に内装が素敵でした。



それから・・・
安曇野を訪れた時には
ぜひとも見たいと思っていた道祖神。
安曇野では
男神・女神か並ぶ
双体道祖神が多いことで有名です。





最後に・・・
安曇野でびっくりしたのは
わさび農場が大・大繁盛していた事。
農場に続く細い道に
たくさんの車が吸い込まれていく様子を目撃しました。
その様子の写真がなくザンネン。



安曇野経由ルート、とても楽しかったです。

東京・大阪間の経由地としてオススメです。
時間にゆとりがある時はぜひ!

記:徳永好恵




【 ご 案 内 】

現在
2013年度 秋・冬講座の受講を受付しています。

作品制作研究講座 10/13スタート
手作りカメラ講座 10/14スタート
シルク基礎講座 10/6スタート
シルク応用講座 2014 /1/12スタート

講座内容については
徳永写真美術研究所ウェブサイト

講座案内のページをご覧ください。




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最近の制作活動:作品のリニューアルと海外送付

2013-09-11 | 制作活動のお話


先日
2006年から3年間かけて制作した
 “ The Light Drawn ”

リニューアルしました。

もとは
ブローニーフィルムで撮影
タイプCプリントでプリント
アクリルマウント加工を施し
15枚の写真で完成させた作品です。

今回のリニューアルでは
写真をデジタルデータに変換し
インクジェット出力で作り直しました。

デジタル化に至った主な理由は
使用していた印画紙が入手できなくなったから。

寂しい理由でのデジタル化のため
気が進まない作業でしたが
フィルムに傷があり日の目をみなかった写真を
活用できるというメリットもありました。

今回のリニューアル作業により
新たに9枚の写真を追加して
合計24枚でこのシリーズを完成させました。



今日は作品の梱包作業に取り組みました。



海外へ送るため、できるだけ軽量に
そして
税関検査時に開けやすい外箱を作ることが重要です。
外箱作りは
作品と同様に大切な制作の一部と認識しています。

今日は発送まで完了させたいと思っていましたが
梱包材料が不足し作業が進みませんでした・・・。 
ザンネン。

* 

話がそれますが
私の実家は梱包業を営んでいます。
主に海外用の梱包をする仕事です。
ついつい
家業の血が騒ぎ
自分の作品の梱包も
父レベルを目指し
完璧にしすぎてしまいます。
そのため
贈り物と申請しても
個人のやり取りの荷物と認識されず
困った事が何度かありました。

この作品が無事に届きますように・・・・。


記:徳永好恵




【 ご 案 内 】

現在
2013年度 秋・冬講座の受講を受付しています。

作品制作研究講座 10/13スタート
手作りカメラ講座 10/14スタート
シルク基礎講座 10/6スタート
シルク応用講座 2014 /1/12スタート

講座内容については
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帰省生活のあれこれ・・・祈念像と深夜稽古

2013-09-03 | 日常生活のお話


9月に入りました。
暑さが一段落した後は
台風、竜巻など、荒れる天候が続きますね。
先週
徳永写真美術研究所が契約する
サーバー会社がサイバー攻撃にあい
研究所のサイトはその被害を受けました。
私にとっても荒れる週末・・・。
先ほど、ようやく
四苦八苦しながら
サイトを復旧できました。
パソコンモニターの奥に潜む
得体の知れない何かと戦う
そんな不気味な体験でした。

今回のブログ記事は8月中にアップしようと
準備していたお盆ネタ。
すっかり時期を外した感がありますが
読んでいただけると嬉しいです。

*********************

帰省中に
長崎の平和公園に行きました。

訪れた日は8月10日。
平和祈念式典の翌日だったため
式典用の櫓が残っているなど
行事直後の空虚さが漂っていました。

あいにく
夕刻に立ち寄ったため
資料館などの施設に入館できませんでしたが
私の興味はコチラ



長年、この像を見たいと思っていました。

メディアを通しては知っていましたが
自分の眼で鑑賞すると
いろいろと発見がありました。
まず
身体のフォルムのリアルさにくらべ
幾分、顔が簡略化されている事に気づきました。
この表現の違いが
凝視する時間を長くさせているのではないか。
見過ごす事のなきよう・・・との
意図があるのかも?と思ったり。

この像のモデルはウィキペディアによると
ハッキリと特定されておらず
力道山であるとかないとか。

平和祈念像(へいわきねんぞう)は
長崎県長崎市松山町にある平和公園の北端に建てられた像。
北村西望(きたむら せいぼう)によって造られた。
神の愛と仏の慈悲を象徴し
垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威を
水平に伸ばした左手は平和を
横にした足は原爆投下直後の長崎市の静けさを
立てた足は救った命 を表し
軽く閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈っている。
被爆10周年にあたる1955年8月8日に完成。
像の高さ9.7メートル、台座の高さ3.9メートル、重さは約30トンあり
鉄骨を芯にして、青銅製のパーツをステンレスのボルトで縫ってある。
右手の人差し指には避雷針が設置されている。
(ウィキペディアより) 

深い青色の空間に存在する像は神秘的でした。
平和の祈りが微かに聞こえるような・・・
静かな日没後のひと時を過ごしました。

* 

その他
帰省生活に関する事で・・・



Takayuki 母は茶道の指導者です。

帰省中に自宅でのお稽古日がありました。



Takayukiと上記の長崎へ行った日の事。

夜の11時過ぎに帰宅した時
玄関がたくさんの靴で溢れていたのでびっくりしました。

聞くところによると
お稽古時間は
夜の8時から12時頃まで
深夜2時頃まで続く事もあるそうな。
えっ?
終電は何時?と驚く私ですが
この地域は車社会のため
終電を気にする人はいないのですね。

活気溢れるお稽古現場を見て
徳永写真美術研究所の活動は
その域には達していないと思った次第です。

私たちも
活気溢れる制作現場となるよう
研究所の運営に励まなくては。


記:徳永好恵




【 ご 案 内 】

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2013年度 秋・冬講座の受講を受付しています。

作品制作研究講座 10/13スタート
手作りカメラ講座 10/14スタート
シルク基礎講座 10/6スタート
シルク応用講座 2014 /1/12スタート

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