キャリパーのスライドピン部分などの摺動部のグリスです。
ノーマルの車はシリコン系のグリスを使うのが一般的ですが
競技車はブレーキが非常に熱を持つのでシリコン系のグリス
では熱で溶けてしまい焼き付いてしまいます。
なので、今まではスレッドコンパウンドという物を使っていました。
これは、本来焼き付き防止やかじり防止に使うのですが
(マフラーのボルトやホイールナット)熱に強いので
スライドピンに使っていました。
悪くは無いのですが、長時間使うと油分が飛んで
しまうのでマメなメンテが必要でした。
毎戦、メンテしていれば大丈夫ですが世界のうり坊の
様にメンテナンスフリーのタイプの人にはお奨め出来ません。
で、今度新発売になったのが耐熱シリコングリスです。
従来のシリコングリスに耐熱、耐久性を持たせた
競技車にピッタリのグリスです。
まだ、試していないので判りませんがさっそく
テストしてみます。
この様にナンバー付きの競技車は、
一般車用の製品では要求を満たさない物が多いです。
だからと言って、競技専用部品を全て使える
訳ではありません。
それは何故かというと、ナンバー付きの車で公道で使用するには
様々な規制と法律が定められているからです。
サーキットだけでレーシングカーに使うのであれば
なんの問題も出ないパーツが有っても、それを
ナンバー付きで公道を走る車に使う事は法律で許されない
事が多いんです。
その代表格でもあるブレーキフルードの話しは
また次の機会にお話ししましょう。