予告を見た時、「陸の魚」とは、ずいぶん息苦しい副題じゃないか。陸の魚は、すぐに死んでしまうに決まっている。そんな男とはどんな男なんだろう?どんな話なんだろう?と思った。(もちろん原作は読んでない)
伊勢谷友介監督は、ずいぶん多才な人みたいだ。全然知らなかったんだけど。今も知らないんだけど。
無駄なことはしない人なのかもしれない。主人公とセイジ以外の登場人物は、わりとカリカチュアされているというか、わかりやすい人たちだ。舞台となる喫茶店も、国道も、山や湖でさえ、作りこまれた物語の一部として、ファンタジックでもあり、安心感がある。観客はそのような世界と、セイジの世界を行ったり来たりさせられる。主人公と一緒に。
良くもないけど、悪くもない。そういうところに安住できない男なのだなあ、と思った。そう思うためには、安住できそうな、良くもないけど悪くもない世界が必要なのだ。
そして事件が起こり、魚は跳ねて水へ戻る。その後のラストはわりと納得いかない。2011年の映画。
伊勢谷友介監督は、ずいぶん多才な人みたいだ。全然知らなかったんだけど。今も知らないんだけど。
無駄なことはしない人なのかもしれない。主人公とセイジ以外の登場人物は、わりとカリカチュアされているというか、わかりやすい人たちだ。舞台となる喫茶店も、国道も、山や湖でさえ、作りこまれた物語の一部として、ファンタジックでもあり、安心感がある。観客はそのような世界と、セイジの世界を行ったり来たりさせられる。主人公と一緒に。
良くもないけど、悪くもない。そういうところに安住できない男なのだなあ、と思った。そう思うためには、安住できそうな、良くもないけど悪くもない世界が必要なのだ。
そして事件が起こり、魚は跳ねて水へ戻る。その後のラストはわりと納得いかない。2011年の映画。