tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

主に映画鑑賞の記録を書いています。

『Diner ダイナー』、言い切り型のお伽話。

2019-07-12 23:14:47 | 映画-た行
 『Diner ダイナー』を観に行った。

 
 蜷川実花監督。

 原作があって、平山夢明さん。2009年の小説で色んな賞をとった人気小説らしい。漫画化もされている。

 なんで観に行ったのかな。
 ドキュメンタリーとアニメ以外の邦画を観に映画館へ行くことは、最近滅多になかったけど。


1.藤原竜也の歌うような叫び(?)から始まる予告編が異様だった。

2.原色に作り込まれた舞台。食堂。

3.原作を読んでいないので話の筋は全く知らなかったけど、客が全員殺し屋らしい。

4.殺し屋ってどんな人物像か考えてみたことは皆無だったけど、どうやら殺し合いにあまり躊躇のない人達らしい。(自分が死ぬことには恐怖を覚える。)しかしここはダイナーなので、殺しに来てるわけじゃなく、別ルールがあるみたい。しかも王がいる?

5.藤原竜也に好感を持っている。


 以上、観たくなった理由をあげてみました。


 面白かった。

 お伽話だと私は思う。
 人の頭の中は、最高の覚悟を持ったお伽話だ。それをとても素敵な形で見せてもらえて、幸せ。

 蜷川監督にとっては、これがたとえば牛若丸の物語でも良かったんじゃないかな。

 見ている私としては、それでも良い。
 とにかく色々なものを言い切り型で皿に載せて出してもらった感じがする。
 ご馳走さまでした。
 私も言い切り型で応えよう。




ダイナー (ポプラ文庫)
平山夢明
ポプラ社



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平山夢明,河合孝典
集英社