tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

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『メランコリア』

2013-09-09 21:14:51 | 映画-ま行
 この監督の破滅感覚(?)は、何だろう。でも美しく感じなくもない。

 監督自身は「ハッピーエンド」と称しているらしいけど、そうは思えない。でもふとしたら、そうも思えてくる。というほどそこへ向かってちゃんと進行していくから。期待と不安で胸が膨らみまくって、目もぎらぎらとなり瞬きの回数がたぶん減った。そして体育座りになった。

 SF的なものはほとんどない。器械類で出てくるのは、家庭用望遠鏡と、針金で作ったいびつな輪っかだけだった。ある状況での人間の行動がクローズアップされる。キルスティン・ダンストのヌード。キルスティン・ダンストはカンヌ女優賞を受賞した。上品な狂気とか、洗練された狂気とか、気怠いとか。そんな感じです。

 ラース・フォン・トリアー監督、2011年、デンマーク。

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