『トップガン-マーヴェリック』、どうして何度観ても楽しいんだろう?
とてもシンプルな映画で、そこが良いところと言えば良いところ。
シンプルなんだけど、足りないところがなく、かつ無駄なところもない。全てがある。
体験したことのないものを見せられているんだけど、何かを体験してる。
こんな美しい映画ある?
自制心と緻密さをきれいにエンターテインメントど真ん中にぶち込んだ、素晴らしさよ。
考え抜かれ、練り上げられた上で、情熱という見えないブースターにより投げ込まれた。
手を抜かない完璧さも見応えがあるけど、さらに超える、これは何?
マーヴェリック・ブログ三回目の(自制心に欠けた)私が言うのもなんなんだけど、美しいとしか言い様がない。
という訳で、自分の好きな冒頭シーンを思い出に書いておこう。
(以下ネタバレがありますのでお気をつけください。)
前作をなぞるように始まる、冒頭。
鐘の音。流れるアンセム。鐘の音。TOP GUNの文字。小さい鐘の音。MAVERICKの文字。
空母から離陸する戦闘機と、艦上で動く人たちの絵。Danger Zone。
逆光。
ここいいですねぇ。。
それから暗転。
ドアが開けられ、光が差し込む格納庫が見える。
手前に浮かぶ、背中の影。
格納庫へ降りて行く、逆光の背中。
トム・クルーズ!
トーーム・クルーーーズ!
もう背中の輪郭が、トム・クルーズ。
真っ黒な影なんだけど、あのシルエットはまごうことなきトム・クルーズ。
その瞬間私達は、パズルのピースがばちりとはまったのを目撃した。
背中でね、しかも真っ黒な逆光の背中(と耳)のシルエットだけで、冒頭のノスタルジーと期待にさまよっていた私達の心を、一気に掴んで「No problem!」と持って行くってどんだけ凄いのトム・クルーズ。
(私達って勝手に言ってますけど、まあ私です。)
映画が動き出すのにはトム君の背中で十分だった。
そしてダーク・スターのシーン。
その後は、これでもかこれでもかと観客の願いを完璧に、万遍なく(意識していないものまで含め)、「はい、どうぞ」「はい、どうぞ」と次々に叶えまくって行くというのが、この映画です。
信じられない!
空母から離陸!↓
F18で練習しましょうのシーン↓
トム無双のシーン↓二機の間に突っ込むところ。
…マーヴェリック・ブログ、もう最後にしよう。
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