脚本が素晴らしいな。
シェイクスピアが『ロミオとジュリエット』を書いたと言われるのが、1595年。
その経緯を虚実織り交ぜストーリーにしたのが、この作品。史実(と言われるもの)の裏打ちが効いている気がする。
作家兼俳優のシェイクスピアはまだ青年で、巷の知名度はあっても、社会的地位や轟く名声はない。これからステップアップという時期だが、スランプに陥っている。
そんな、『ロミオとジュリエット』前夜…。
歴史的に「シェイクスピア中期」と言われる全盛期は、いかにして訪れるのか?!
スリリングな展開が、本筋のストーリーと劇中劇のオーバーラップで、テンポ良く描かれる。飽きないし、風俗を見ているだけでも楽しめる。
「虚実」の、さらに「虚実」の、さらに「虚実」の、さらに「虚実」。
どこまで行くの?
そう、これは今から5世紀前。はるか昔の、儚くきらびやかで少し笑える、希望と愛の物語。
ラストシーンが良いですね。
もう24年も前の作品なので、ラストシーンを言っても良い気がするけど、言うとつまらないので、言わない。
ジョン・マッデン監督、1998年、米、123分。原題は、『Shakespeare in Love』。
出演は、グウィネス・パルトロウ、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ、コリン・ファース、ベン・アフレック、ジュディ・デンチなど。
第71回アカデミー賞、作品賞、主演女優賞、助演女優賞(ジュディ・デンチ)、脚本賞、作曲賞(ミュージカル/コメディ部門)、衣装デザイン賞、美術賞、受賞。
監督賞、編集賞、撮影賞、音響賞、音響編集賞は、同年公開のスピルバーグ監督『プライベート・ライアン』が受賞。二分する形に。
※ちなみに1595年は、日本では文禄4年。豊臣秀吉が世で猛威を振るっていたようです。
脇を固める俳優さん達も注目↓個人的にジェフリー・ラッシュとジュディ・デンチが好き。もはや伝統芸。
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