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『アムステルダム』…仮称でありつづける楽園

2022-11-13 21:23:48 | 映画-あ行

 実話を交えたサスペンスというけれど、夢の中にいるような気持ちになる。

 

 アムステルダム。バートとハロルドは第一次世界大戦で負傷兵となる。ヴァレリーも加わり、そのまま終戦後もオランダのアムステルダムで、三人は日々を過ごした。

 1918年の終戦から、1939年に第二次世界大戦が勃発するまでの21年間の物語。

 

 戦後の混沌とバブル、戦争の英雄と復員兵。仕事に就けない負傷兵たち。

 そしてとある政治的陰謀。

 

 史実の要素に、コミカルなフィクションを織り込んだ。いや、逆かな。フィクションに史実の要素を織り込んだ。何だか境目が分からない。

 

 けれど一つ分かるのは、「アムステルダム」という楽園は、いつもどこかに確固として存在しているということだ。

 楽園だからこそ、それは仮称でありつづける。いや、逆かな。仮称であるからこそ、楽園なのだ。史実にも現実にも縛り付けられない、どこかの場所で。

 

 

 『アムステルダム』、デビッド・O・ラッセル監督。2022年、米、134分。原題は、『Amsterdam』。

 クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デビッド・ワシントン。等々、豪華キャストが登場。テイラー・スウィフトもちょい役で。ロバート・デ・ニーロが観られたのも最高。

 

1920年代、三人の友情。「生涯お互いを守り合うこと」と誓う三人。↓

時は経ち、上流階級のパーティーにて。↓ボヘミアン・ラプソディのラミ・マレックは資産家役。

七変化のクリスチャン・ベール↓



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