そうです。私がトドママちゃんです。
志村けんさんの「そうです、私が変なおじさんです」と同じイントネーションで言うと大変しっくりきます。ですので、私はよく家庭内でそう発言しています。
寸胴、と言うよりもさらにボコーンと出たお腹、腕もご立派で、足は他と比べればまだ細い。そんな感じなのがベッドに横たわっています。
一時期、寝返りを打てないほど腰回りが痛みまして、そうしたら腹筋もすぐに弱ってしまって
「ふんっ」
と言っても微動だにしない、はい?力入れてますか?入れてませんねえ、みたいな状況に陥りました。
これは誰がどう見ても、トドです。
よく見積もっても、悪く見積もっても、主観的にも客観的にも、トド以外に良い表現が見つかりません。
娘は今でも否定してくれます。
子どもから見た親というのは、それだけ大きいのでしょうね。
「ママはトドよりはかわいいよ。」
ありがとう。でも、トドでしょう。
「んー、オットセイ?アザラシ?」
生物学的には、なんの違いがあるんだっけかな?オットセイとアザラシとトドは。
でもね、見た目の胴体のところは全部似てるよ。笑
「やっぱりトドかなあ。」
「うん、トドかなあ。」
「えー、ママはトドじゃないもん。」
「いや、トドでしょう。」
「赤ちゃん!アザラシの赤ちゃん!」
「サイズ的には赤ちゃんかな、トドの赤ちゃん?」
パパ、積年の恨みですかね。
トド推しです。
あなたの妻はトドでよろしいのでしょうか?
「やっぱり、トドで決まり!ちょっと、オウ、オウって言ってみて?」
パパ、御所望のようなのでやるしかありません。
オウ、オウ(トドの鳴き声の真似)
ここは恥ずかしがってはいけません!(何のプライドかは不明)
そして手を少しパタパタさせました。
ふたりとも大爆笑です。
ついに娘も、私がトドであることを認めました。
私はこの外見が大っ嫌いです。
なんでこんなことになったのか、全く理解できません。
受け入れることが全然できません。
なぜにこんなに醜い姿なのだろうと、家にある鏡という鏡を必要なもの以外外しました。
現実を直視しないことで、自分を守らないとやっていられない感じでした。
ステロイドの副作用により中心性肥満、洋梨体型になったとか、食べ過ぎだとかはわかります。でも病気の影響としか思えないこともいくつも起こりました。
理由がわからないブヨブヨがそこここに起こったからです。
わわ。
私は病気を受け入れてない??
そういうことなのか。
情けない。偉そうなことばかり考えて、一人前に生きてる気がして、子どものことしつけやら教育やらと言って怒ったりしてるくせに。
私はこの外見も、病気も受け入れられない!?
小者だな。
とんでもない小者だな。
知ってはいたけど、自分の小ささと情けなさは想像した以上。
病気になって1番嫌なのは、知らなくて良かった弱い自分を、嫌というほど浮き彫りにされ、そしてそこから逃げることもできずに突きつけられることです。
こんなにも弱く情けなく、何にもできないのが私でありました。
そこで半分、自戒も込めて。トドと言うことで受け入れようと努力しているつもりです。
ただ、自分で言うのも何ですが、トド以外によい例えはないくらいピッタリなのです!
寝返りを打てないほどの痛みと闘って、起き上がるか!?起き上がれないか?とやる私はもう200%、トド!
頑張れ!頑張るんだ、トドちゃん!という感じで。
ちょっとコロコロしてマスコット的な?
そんなトドちゃん。
今は寝返りを打ってます!
転んでばかりだったのに、歩いてます!
血液検査の数値もかなーり良くなりました!
でも風貌はトドのまんまです。
やっぱり病気なんだなあ。
ということで、自分へのエールも多分に込めて、トドママになりました!
姿かたちはトドだとしても、憎たらしいトドではなくて、可愛らしいトドになりたいです。
娘に恥ずかしいと思われないママになりたいと思います!