授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

整列の時にNGな指導法

2018-10-28 14:24:30 | 学級経営
運動会、音楽会、その他発表会の類いが学校にはたくさんあります。
その際、横に整列させることがたくさんあります。

ところが、それが毎回揃わない。

隣とくっついている子、間を空けている子、色々です。
また、左右の間隔のバランスが悪いこともしょっ中です。

この時、絶対に次の回で揃わなくなる指導法があります。

「前を見て、何があるか覚えなさい。」

これをやると、次回100パーセント場所がズレます。

なぜかわかりますか?

子どもたちは、全員が並行に前を見ていないからです。

角度が1度でもズレて見ていれば、当然、次に並んだ時に間隔が変わります。

隣の子と、同じ場所を基準として見てしまえば、当然その子たちは次回くっついてしまいます。

次の回、俺はここだった、お前向こうだろ、なんて揉め事が始まります。

隣の子に対し、90度ぴったりに前を見て、
全員が並行に前を見て、全員が同じ間隔で違う目標を見つけるなんて、普通考えたらありえないことはわかります。

ところが先生がたは、深く考えず、安易に前を見て場所を覚えなさいと言います。

で、毎回整列だけで10分以上もやり直しさせるのです。

では、どうするのか。

運動会等であれば、地面にラインカーて印をつければいいんです。

音楽会であれば、ビニールテープやシールを貼ればいいんです。

貼れない場合には、最初から前ならえ二個分や、両手を広げて、前後左右がぶつからない間隔にして、毎回手を広げさせればいいのです。

音楽会であれば、中心の子を決め、その子に向けて小さい前ならえや、前ならえをしたあと、向き直らせればいいのです。

これらの方法であれば、1分で整列できます。

毎回、大騒ぎして場所を決める必要はありません。

整列で時間をかけるより、音楽や運動に時間をかけたいものです。

テキストを10倍に活用する方法

2018-10-28 10:23:10 | Weblog
 学校では、たくさんのテキストがあります。学年始めに買うドリル類、各種団体から送られてくるテキスト類「電気の話」「水の話」などです。(ここでは、ドリル類もテキストに統一して話を進めます。)
 しかし、学校の先生の中には、買ったテキストは、「自習時間にやらせる」「宿題にする」「別の仕事をしたいときに使う」などに使うような方もいます。
 また、「何ページをやりなさい」「1時間でできるだけやりなさい」と師事するだけの先生もいます。
 これでは、子どももいい加減にやり、個人差もできてしまいます。また、教師は丸つけに追われ、できていない子どものテキストを見て、かっかしたり、がっかりしたりします。
 これらは、ドリルやテキストの使い方を正しくおこなっていないからです。どうすればいいのか、ポイントをお伝えします。

1.テキストの使い方を読み、その通りにおこなう。
 テキストには、使い方が必ず書いてあります。指導案のついたものもあります。教師や教材会社がしっかり考え抜いた、そのドリル、テキストを効率よく使うための方法です。

2.書いてあることをすべて読ませる。
 子どもは、ヒントや問題を読まずに、とにかく答えを書き込みます。これでは、うっかり間違いを増産するようなものです。そこで、国語の教科書を音読するように、おこなうページのすべてを読ませるのです。「先生のあとについて読みなさい」と言うと、全員が一緒に読むので効果的です。読むから、内容が理解できるのです。

3.問題は、一斉にやらせる。
 テキストですから、読み進めていくと、問題があり、回答欄があります。その場で、全員一斉にやらせます。こうすることで、やらない子がいなくなります。

4.問題をやったら、すぐ答え合わせをさせます。
 テキストはテストではないので、その場で答え合わせをさせます。教師が答えを言ってもいいし、子どもに言わせてもいいです。で、子どもに丸をつけさせます。子ども自身が丸付け・間違い直しをすることで、その場で身につきます。 あとで集めて全員分丸つけをする何分の1もの時間でできます。また、子どもも、間違いにその場で気づき、あとからやり直しをしなくてもすみます。


ていねいさが身につく「うつしまるくん」の指導

2018-10-28 10:21:50 | 国語
1 「うつしまるくん」のよさ
 
①騒々しいクラスでもシーンと集中する授業ができます
 子どもはシーンと集中する時間が好きです。いつも騒がしく落ち着かないクラスにはシーンと集中する心地よさを体験させてあげたい。「お手本を写しなさい。」でやれる「つしまるくん」で、その心地よさが体験できます。

②視写は「学び」の基本です
 「手本を写す」という学習は、書道・写経など、数千年の歴史に支えられた学習の原です。「そっくりそのまま写す」は、手本をそのまま受容し理解するということです。どもは写しながら、自分なりに考え、想像し、全体を理解していくのです。

③視写は「伝え合う力」の基礎学力になります
 「時間を決めて視写する」大切さを説く青木幹勇氏は、著書『第三の書く』(国土社で、「まともな文字で、コンスタントに1分間30字書ける力は、もう書くことに事欠ない大人並の筆力です。葉書、日記、メモ、ノート、書こうとすればすぐ筆が動いてくる力です。6年生までにはぜひこの力を育ててやりたいものです。(前傾書、p47)」と述べています。以下は、青木氏が実践を通して出した数値です。到達基準です。
       低学年:分速15~20字(10分間150~200字)
       中学年:分速20~25字(10分間200~250字)
       高学年:分速25~30字(10分間250~300字)
 「うつしまるくん」の「十分間スピード視写」は、視写の力を測定できる絶好の教材す。10字ごとに太線が引いてあり、子どもが自分で簡単に字数をチェックできるようなっています。学期に2回のスピードチェックで、子どもも教師も視写の力の伸びを測ことができます。
       うつしまるくん:3年生 分速20字程度  4年生 分速25字程度               5年生 分速30字程度  6年生 分速35字程度
④障害を持つ子も集中できます
 「うつしまるくん」はだれもが集中できる教材です。ADHDの子どもが集中して取りめたという報告が全国から寄せられるほどです。次のような点がすぐれているからです。 (1)見開き2ページで1ユニットになっている。
 (2)「手本とまったく同じマス」に書かせるので、わかりやすい。
 (3)「うすく文字」が初めから書いてある。やり方の例示があるからすーっと始め    れる。
 (4)「ていねい度」「正確度」「スピード」などのチェック機能がついていて、自己    価ができる。
 つまり、何をやるかが明確で、やる気がでる、そんな教材なのです。

【参考文献】『子どもに力をつける基礎基本の徹底システム』伴一孝著(明治図書)
      『向山型国語教え方教室』創刊号~第5号(明治図書)

2 「うつしまるくん」の使い方(ユースウェア)
①趣意説明
指示1 「うつしまるくん」をやります。視写といってお手本を写すお勉強です。②お手本の音読
指示2 机の上をきれいにして「うつしまるくん」と下敷きと筆入れだけにしなさい。・不要なものをしまうと集中できる。
指示3 大きな○番のページを開きます。数字の○を指でおさえなさい。お隣と確認。    同じだったら手を挙げなさい。
    日付のところに□月◇日と漢字で書きます。書けたら鉛筆を置きなさい。・教師も日付を板書する。
指示4 左のページのお手本というところ。○という字を指さしなさい。(見て確認。)
    ここから先生が読みます。聞いていなさい。・範読する。手本を音読するのは、耳からの情報を入れてあげるため。
指示5 今度は、先生が読んだとおりにみんなも読みます。
    「うつしまるくん」を立てて持ちなさい。(見て確認。)・追い読みをする。初めの一文は、文節(「うつしまるくん」の固まり)で切る。次は「、」(読点)で切る。短文は一文を読む。
・教科書はたてて持たせる。・姿勢をほめる。・子どもの読みの実態に応じる。

③視写
指示6 視写します。右のページの下に下敷きをいれなさい。(演示)
    鉛筆を正しく持ちます。持った手を挙げてご覧なさい。上手に持てています    ね。3本指でくるくる回してみましょう。上手に持てるとできますよ。・下敷きは書写用の柔らかいものがよい。
・鉛筆を持たせたら、その手を挙げさせる。
指示7 初めはうすく書いてありますから、それを1mmもずれないようになぞりま    す。「・・・・まで、どうぞ。」「・・・まで。」「・・・・まで。」
    とってもていねいです。(激励)・「うつしまるくん」の固まりで切って、なぞらせ、書きの時間差をなくす。
・なぞりは、全員書き終わらないうちに次の指示を出す。(空白禁止)
指示8 次からは、写していきます。マスにさわったりはみ出したりしないように(板    書で例示)ていねいに書きます。「・・・・」(書き出す文字)から、始め。・足裏がついている、左手でおさえている、をほめる。

④チェックを入れる
指示9 途中ですが、鉛筆を置きなさい。マスにさわらないように書けたか、チェッ    クします。お隣と交換。マスからはみ出たりさわったりしている字を赤で四    角く囲みなさい。(板書で演示)お隣に返します。囲んだ数をそっと教えて    あげなさい。・写し書きが一行書けたぐらいのところで指示をだす。
指示10 さわったのが、一個、二個、三個より多いひと?(挙手確認)さわったの     がゼロのひと?すばらしい。でも、今のは練習。ここから本番です。この     先さわらなかったら、ていねい度丸です。はい、はじめ。・「練習」と言われ、安心し、やる気をだす。

⑤ 途中で詰める
指示11 四行目までいった人。合格です。(又は、持っていらっしゃい。)・とちゅうのめやすを言うことで、追い込む。
・持ってこさせ、チェックする。ていねいに書けている子をほめる。確認と激励と時間の調整になる。
指示12 六行目までいった人。合格です。
⑥ 終わりの指示
指示13 最後までいったら、見直して、ていねい度チェックに赤で色をぬりなさい。
     ぬったら、「早く終わった人はやってみよう」をやりましょう。
指示14 終わりです。ていねい度チェックに色をぬります。
     さわらないようにがんばった人は手をあげましょう。すばらしい。・残っていても、時間で切り上げる。
「やりたい」と言う子はほめる。
                                                           指導プラン参考:TOSS三条 齋藤一子氏のHPより

授業が成立する教師の指針10項目

2018-10-28 10:19:01 | 講座・セミナー
1 笑顔で子どもの前に立つ
 日本で1番の社会科教師と言われた有田和正先生は、50才を過ぎても、毎朝鏡の前で笑顔の練習をしてから学校にいったという。
 日大医学部の林先生の基本方針の1番目が、笑顔。
 暗い顔で子どもの前に立つのはダメ。
 笑顔は、教師の表芸。どんなときにも笑顔で。 練習すれば、だれでもできる。

2 ほめてほめてほめる
 愛知のドクター杉山登志郎先生(「発達障害の子どもたち」著者)は、ほめまくるほど発達障害の子にいいという。
 もし叱ったとしても、叱ることの10倍はお目ないといけない。
 でも、嘘っぽく叱るのはダメ。
 昨日と比べ、1歩でも進歩していたら、ほめる。
 「すごいなあ、進歩してるよ。」
 誉めて子どもを育てる。

3 連絡することを忘れない
 向山先生は、娘の担任から、前日に木工ボンドを持ってくるよう言われたという。
 夜9時に町をかけまわって買いいったという。 担任が連絡が遅れれば、どこの家もそうなる。 事前に、何回も、手を変え品を変えて連絡しておく。
 連絡は、朝最初にする。
 プリント等は、もらってきたらその時に配る。 黒板の橋に忘れないように書いておく。

4 約束を守る
 子どもとの約束を2回破ったら、向山先生でも学級崩壊するという。
 特に高学年は、たった1度でも影で「あの先生、信用できない」と噂する。
 教師は、ちょっとしたことだと忘れてしまうが、子どもはどんな些細なことでも覚えている。
 楽しみにしている子がいる。
 約束をするなら、「もしかしたら、ダメになるかも。でも、今週中に時間を取るから。」と先回りして言っておく。
 約束とはそれほど大事。

5.発問・作業指示を短く
 ノートに書きなさい。手を挙げなさい。
 などの発問、作業指示は明確に短くする。
 たとえ、1000回発問しても変わらない、ぶれない発問をする。
 向山先生が、クイズおもしろゼミナールの編集委員をしていたとき、NHKのプロデューサーから、「どうして教師は、同じことを聞くと、毎回違うことを言うのか。」と聞かれたという。
 教師は同じことを言っているいるつもりだが、違うのだ。
 1000回言っても一言一句変わらないようにしないといけない。
 また、長い言い方は、子どもは何を言っているかわからない。
「教科書を出して24ページを開いて、5番をやりなさい。」
 こういっても、「先生!どこやるの!」という子がいる。
 やさしくもう一回言っても、同じことを聞いてくる。
 これは、ワーキングメモリーが1つに集中すると言うこと。
 ADHDの子は、教師の長い発問指示は、何を言っているのかわからないのである。
 教師は言葉を10分の1まで削らないといけない。

6 子ども全員と目線を合わす
 黒板に向かいながら話す人がいる。
 後ろ向きに言わない。
 発言するときは、子どもを向いて言わないといけない。
 目線は、子どもの方へ。
 全員に目線が行くようにする。
 ひとりに0.5秒目がとまるように。
 子どもは「自分を見てくれている、自分に話しかけてる」と思う。
 この視線のチカラで子どもを制することができる。

7 どならない
 子どもがかわいそう。どなるときは、
 ①命に関わること
 ②全体の動きに関わること
 以外は行わない。
 運動会などで、拡声器でどなっている先生がいるが、近所迷惑だし子どもも嫌な気持ちになり、余計動かない。
 どならなくても、子どもを動かすことができる。

8 教えてほめる授業
 授業には2つある。
 ①教えないで叱る授業
 ②教えてほめる授業
 教えないで叱る授業の典型が、算数の問題解決学習。
 授業で活躍するのは塾で習った子だけ。
 教科書を見ちゃダメ。
 1時間で1問しかやらない。
 これで、考える力がつくのだろうか。教師は、「こんなのもわからないのか!」と叱る。
 教えないのだから、わかるわけがない。
 教えて誉める授業の典型が、向山型に代表される、教科書を教える授業。教科書を使うから、みんなわかる。
 みんなが100点を取れる。
 だから、ほめまくることができる。
 誉められるから、その教科が好きになり、好きになるから得意になる。

9 シンプルに授業の組み立てる
 授業をシンプルに組み立てるから、授業が安定する。
 校庭で「ここに座りなさい」といって、大きな円を描く。
 運動会で、円がなくなるとできない。時間割を変えると、混乱する児童がいる。
 どうしても変える場合は、ごく簡単に。
 それも前の日に連絡する。
 基本は時間割通りに行う。

10 知的な授業
 「塚も動け 我が泣く声は~」国語セミナーで、向山先生は「1文字変えてごらん」と発問した。
 それだけで、様々な句となり、そのイメージの違いが議論された。
 すごく熱中した授業となった。
 知的な、心豊かな子どもに育てるには、知的な授業でないとダメ。

「いってみて
 やってみて
 やらせてみて
 ほめてやらねば、人は動かじ」
             山本五十六
2009TOSSサマーセミナー・向山洋一先生の総括講演より