夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

目が覚める

2025-01-17 06:00:49 | つれづれ
あの日から30年

やはり目が覚める。

黙祷



夢でうなされていましたが。

なぜか先日空っぽにした旧工房

私は暴漢に追いかけられ2階に駆け上がり

降りてきたら大変な目に遭うと言うシチュエーション

2階には増設された部屋があり

私はそこで昔よく絵を描いていましたが

その窓を開けると下に旧工房がありました

夢の中ではそこは父が大きな織機2台置いていた工場で

夢の中では父が機械を動かしていた

父は目配せして窓から逃げろと言う合図を送った

私は意を決して、その、窓から大きな松の太い梁に跳び移り

その上をそろそろ歩き漆喰壁の所の棚まで辿りついて

父は黙って織機を動かして平常を装い

私は今度は機械のジャガードの裏から

降りて

裏庭に逃げた。

裏庭の、鉄筋の物干しを駆け上がり

なぜかそこには建ち並んだマンションはなく昔の町内の町家屋根の甍が続いていて

私は近所のその町家屋根を伝って

無事脱出すると言う夢でした。

父の工場は昔のまんまで

大きな織機達が音を立てて動いていました。

機械の油の匂い

父が逃がしてくれたので

私は呆然としながら昔幼馴染達と遊んだ町内の道を歩いていました。

そこでゴム跳びや下駄隠し等、いろんな遊びをしていました。

懐かしい幼馴染たちの家は

昔のまんまで

今はもうみんな昔の家は無いのだけれど

夢の中ではそのまんま。

不思議な空間を歩いておりました。

なぜか誰もいない町内を

地蔵盆の会ったお地蔵さんの所に抜ける細い道を通り

怖い顔でいつもそこにいたいちじくの所のおじさんもいて

そのいちじくをよくもらったものです。

お地蔵さんのところまで来たらお参りして

お地蔵さんの裏側は派出所。

おまわりさんに助けてもらおうと想った所で目が覚めました。

懐かしい昔の情景がそこには広がっていました。

もうとっくになくなってしまった昔の町内の情景。

タイムスリップしたように私はその中にいました。




この国東の地に来たとき

ここを散歩してると

何とも言えない懐かしさで涙出そうになりました。

この地には

京都にもうなくなってしまった懐かしい情景がまだありました。

私はここに来てしばらくは1人お散歩して

お地蔵さんにお参りして

田畑の横を歩いていました。

昔、京都の御室に向かう山道までの遊び場は田畑が広がり

川があり

私は子供の頃そこを1人で通りながら遊んでおりました。

木の枝や石や葉っぱを使いいろんなものを作っていました。

虫たち、蛇や狸や。

怖いものもいたけどなぜか落ち着いた。

サワガニやハイジャコ。

ホタル。時にはマムシも出た。

保育園とかクビになった私は画板下げてそんな山や川を走り回った。

今はそこの山は2つほど消えてしまい住宅地になった。


この国東の地に来たとき

今はもう高級リゾートが建ち並んで、昔の面影すらないその懐かしい場所を思い出しました。

私はだから作れるのだなとふと想います。

昔の町家の近所のおじちゃんおばちゃんたちの思い出が

まるで戻って来たようなこの地が懐かしかった。

ホタルもいるしもちろんマムシもでるけど

虫たちもカニたちも出るけど

妙に懐かしかった。

私は画板下げて歩きたい衝動に駆られた

そんな場所。

豊かだ。と想いました。

何とも贅沢で豊かだと想いました。

泣けてくるくらい。

町は変わり時代も、変わる。

それは仕方ない。時は止められない。

けれども創作の基本を作ってくれたふるさとの野山は

私の基本。

その基本に似た景色が広がり

オマケに豊かな海までありました。

昨日の朝

朝練してたら

船の汽笛が響き渡った

身体を響かせるようなその船の汽笛は心地よく

何とも言えない喜びが湧き上がる

涙出るほど嬉しくなります。

船の機動音や汽笛。

風の渡る音

私は否応なしに創作に向かう船に乗る気がする

見えない船に乗り込み旅に出る気がするのです

ああ何と言う豊かさだろうか

ああ何と言う幸せだろうか。

他に何が要るというのだろうか。

私はただつくりたい

表現したい

それだけ。




黙祷しながら

想い半ばで旅立った人達を想い

そしてこうして生きていられる事に感謝し

命を真剣に燃やそうと心に決める

真剣に燃やそう。

合掌



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