今日は。
今朝の東京は雲が覆い、その切れ間から太陽が顔を覗かせています。風が少しあり、油蝉や透明な羽をしたミーミー蝉が暫く鳴いていました。
昨日、自治会の盆踊り大会の準備をし、今日と明日が本番です。私は防犯係りとして、行事が事故なく、楽しく終わることを願っています。
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さて、8作目の小説が『ホンニナル出版』に紹介されましたので、ご連絡致します。
『希望の確率』、癌シリーズ3
B6, 154ページ(モノクロ)
著者 高木徳一
価格 2,210 円(税込)
第5回新風舎出版賞の共同出版化推薦作(長編)。息子の結婚相手の出現により、過去の封印が解かれた。婚約者を襲った乳癌、希望の確率は零か?見合い相手の社長令嬢との間で苦悩する誠が仕掛けた罠とは・・。老境期に弱者の心境を噛み締める。バブル期から崩壊までを一流銀行で過ごした誠の波乱に富んだ心の闇の軌跡を重厚なタッチで描く一大ドラマ。
この作品も、癌シリーズの1、2作目と同様に価格を安くする為に、ページ数を半分に減らそうと考えましたが、文脈を再チェックするには、1,2ヶ月がすぐに経ってしまいます。
次の作品の構想が出来ているので、それを書きたいです。従って、短縮版を作りませんでした。その後の、中日戦争を題材にした2作はほぼ出来上がっています。
今迄は、中、長編小説でしたが、文學界新人賞の応募規定は400字詰めで100枚前後となっているので、暫くは100枚前後の物語を紡ぎます。
自著8作品の中から、興味の御座います作品を一読頂き、ご感想をお寄せ下さい。
昨年12月の第105回文學界新人賞受賞作である『ワンちゃん』を読みました。中国人娘と日本人男性の結婚斡旋業をしている王(ワン)ちゃんが主人公です。イケメン男との結婚生活に失敗し、日本へ逃げて日本人と結婚し、過去、現在を交錯させながら喜怒哀楽を綴っています。物語の展開がテンポ良く、人物描写と心理描写が巧みです。少しでも近付きたく、約110枚を、ワードに打ち込みました。一読では判らなかった、描写の確かさが感じられました。この作者が中国人の楊逸さんとは驚きです。22歳で来日してから日本語を学び、現在44歳だそうです。私は中国北京に赴任した際、折角中国に来たのだから中国語で30枚位の短編小説が書きたいなと思っていましたが、出来ませんでした。継続は力なりを教わりました。
今回、彼女が芥川賞を受賞した『滲む朝』はまだ読んでいませんが、村上龍氏によると『ワンちゃん』の方が面白いとの事。彼女に負けず、頑張ります。
最後に、23作目の『旅愁散文詩』をご笑覧下さい。
二十三.東海道新幹線(自然と人生の急変転回)
(一) 水煙が川面に立ち込め 見え隠れする葦
ガスの中を突っ走る 東海道新幹線
小高い山々 杉林 竹林
青い尾根 白壁も 後へと飛び去り
土砂降りの雨が 窓ガラスを叩き付ける
自然の乱舞を ご覧よと言ってるが如し
(二) トンネルを抜けると パッと開けた視界
霧雨が我を迎える 白む空
段々畑に 黄色いミカン
カーブのままで 熱海に停まり
名も知らぬ小さき花が ポツンと咲く
自然の急変 人生の急転回と一脈通ず