今年度の文化財保護協会の研修視察には、先に九戸城址を見てからの深いこだわりが私にありました。
九戸城址の整備がとても良く出来ていて、ボランティアガイドの方々の活動も熱心なものがあります。
ここ九戸城址を見、九戸戦争の内容を考えたらどうしてもここを会の研修視察場所にしたいと思ったのです。

今回の研修視察の資料の表紙にはこんな写真を貼付しました。真ん中が九戸城址の図面です。中央の二の丸に集められた(騙されて)兵や女子ども、5000人とも1000人とも言われる人が、南部信直と豊臣秀吉の軍に、なで切りにされたのです。なで切りとは武器を持っていない人を斬り殺すことです。

2007年の岩手日報(新聞)が、東北大学の百々幸雄先生の発掘調査の結果、十数体の人骨(内二体は女性)は武装していない状態で殺害された可能性が高まった、と報じています。
詳しくは今回の資料(研修視察要項)をご覧頂くことにして、今回は、M事務機のOさんのご協力を頂いたので、九戸政実の敵の南部信直の武者絵や信直の居城の三戸城の復元図もカラーの資料となりました。

その他、南部氏と九戸氏、そして当市から九戸戦争に九戸側として参戦し、九戸政実と共に斬首された城代(全八名)のことなど知り得たことを記してみました。
例年、25~28名ほどの参加なのですが、今回は市の大型バスが使える(全て無料)というので、定員を45名(補助椅子を使わない、使うと55名)にしたのですが 、50名以上の申し込みがありお断りをしました。
私は地方紙2社に参加者募集の記事掲載のお願いに行き、数回の募集記事を書いてもらえましたし、私がお願いしなかった地方紙1社も参加者募集の記事を掲載してくれました。この新聞社の社長は
当市文化財保護協会の会員だったのです。自主的に私が発送した案内を見て記事を書いて下さったのです。
予想通りの参加者で、明日の研修視察が楽しいものになりそうです。
明日お世話になる5ヶ所の施設等には電話をし、明日お世話頂くことをお願いしました。
すべきことは全てしたと思います。
明日は良い研修視察ができそうに思います
