癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

葛飾北斎のベルリンブルーとアンチューサ

2016年02月13日 | ガーデニング

 

 


kikunaさんから

ベルリンブルーについてコメントを頂きました。

ベルリンブルーならず

庭のアンチューサブルーが頭をよぎってしまった


ナデシコやキョウカノコの淡いピンク色の中で咲く

アンチューサの青紫色が・・・

 

 

 http://www.geocities.jp/zdh/u21.jpg

 

ベルリンブルーって

なあに???

実はこの葛飾北斎の浮世絵に使われたと言われる

顔料らしいです。


ベルリンブルー

1704年にドイツで生まれた合成顔料だそうです。

日本へは18世紀後半に長崎へもたらされ

伊藤若冲や葛飾北斎の絵画の一部に

このベルリンブルーが使われたんですって。

最も効果的に使用したのが北斎だという。

鮮明な青色の濃淡で遠近感を表現し

北斎は見事な「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 」を描きました。

伊藤若冲も「群漁図(鯛)」に

このベルリンブルーを使用したという。

清国商人が

イギリスから輸入した余剰を大量に

日本に輸出したことで

ベルリンブルーが日本に入ってきたという。

それで葛飾北斎も使ったということわけですね。




 

小布施の岩松院にある 

葛飾北斎最晩年の大作「大鳳凰図」です

 迫力のある21畳敷の天井絵に

圧倒されてしまったことを思い出します。

あまりにも鮮やかな色彩で

160年以上も昔のものとは信じられないほどでした。

この紺青がベルリンブルーだったのでしょうか。



 

伊藤若冲が

ベルリンブルーを初めて使ったそうですが

 白象と鳳凰を中心に

  多くの獣や鳥が所狭しと描かれている若冲の大作が

思い出されます。

この紺青も

ベルリンブルー?


 

ところで

紫根染に使われるムラサキは

古代から染料として用いられてきた

貴重な植物です。

今は野山から姿を消してしまった

絶滅危惧種です。

歌舞伎の助六で使われる

江戸紫と

ベルリンブルー

いったいどんなつながりがあるのでしょうね。

kikunaさん

わたし、おてあげですよ~


鹿角紫根染について

いつも温かい応援嬉しく思っています。

 

 

 

 

 このアンチューサはムラサキ科の植物です。

 同じムラサキ科には

 ムラサキをはじめ

 ワスレナグサ、ミヤマホタルカズラ、ブルンネラ

 コンフリー、ルリソウ、ハナシノブなど

 癒しの庭でも

 華やぎを添えてくれる花です。

 


 

 

 

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