他の地方文書(じかた文書=当地方の古文書)に「鹿料(ししりょう)」をいう用語を見つけました。

「赤坂お山鋪口(しきぐち)高さ一間程幅一間余左右鹿料透(すき)なく立並・・・・」と書いてあります。
意訳すると「赤坂鉱山(当市の赤沢鉱山のこと、他の場所に書いたあります)の鉱口は、高さ一間(180cm)、幅一間余りの左右に鹿料、つまり木材を透き間なく立て並べて・・・」ということです。確かに古い(江戸期の)鉱山の絵図などを見ると、鉱口には太い皮を剥いだ丸太や角材が透き間なく天井にも左右の脇にも並べられて、土が崩れ落ちるのを防いでいます。
当市のこの鉱山文書では「鹿料(ししりょう)はこうした意味に使われていました。先に調べたように、地方によっては神社仏閣の建築用材のことを言う場合もあるようです。
大分「鹿料(ししりょう)」について分かってきました。当市ではまだ意味不明の言葉と考えておられる方が多いので、次回の史談会古文書を読む会の場などでプリントにして差し上げたいと準備しました
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鹿料を調べていて
こちらのブログへ辿り着きました。
私の勉強している江戸時代の古文書でもやはり「鹿料」の記述があり、色々調べています。
当方の古文書では
藩士の家が大破し、その普請に使う材木一覧の中で
「松鹿料」の言及があり、
鹿料とは一体、何を言ってるのか調べていました。
室町時代には神社建築材の事だったでしょうが
時代が下るにつれて
別の意味も持たせていったようですね。
鉱山の鉱口にも使われると言うことは
材木規格のひとつとしての名前になっているようですね。