走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

サービスの原点は回帰する

2006年03月23日 00時40分37秒 | その他
流通業界のあるチェーン店の研修担当者から、こんな話を聞きました。
今回、そのチェーン店では、流通戦争の激戦区で新たにお店を立ち上げるそうです。
やる限りは、何か勝算があるのだろうとお聞きしたところ、答えは意外なものでした。
「いや、当店は○○店ほど安くはないですし、XX店ほど品揃えはしていませんから、苦戦すると思います。」
「では、なぜ出店されるのですか?」
「私たちは、単に物販だけを目標にしてきたわけではありません。私たちは、お客様に真心をいっしょに売ることを心がけているのです。例えば、返品に来られたお客様が手にしている商品が当店のものでなくともお取替えします。また、食べ賭けであっても同様です。それから、味見をしたいと言われれば、その場で商品を切って試食をしていただきます。私たちは、お客様の言うことを否定したり、『出来ません』を言わないよう心がけるようにしています。」
凄い、これが本当ならば、松山でも人気店になるんじゃないでしょうか。
でも、このサービス手法は、ホテルのコンシェルジェのサービスと同じじゃないですか。
そして、よくよく考えてみたら、昔々、近所の八百屋でおばちゃんに「これ、おいしい?」と聞いたとき、笑顔で目の前で商品を躊躇なく切り分けて、「食べとおうみ、おいしいけん。」といって差し出してくれたサービスと同じやないですか。
真心のこもったサービスとは、時代の変遷で変わるものじゃないと痛感した話でした。