☆☆☆ 3月6日 日経新聞の文化面
今日の文化面は、愛媛県城川町(現:西予市)のギャラリーしろかわ館長・浅野幸江(あさのゆきえ)さんの話が掲載されていましたので、紹介します。
今では、すっかり有名になった「かまぼこ板の絵展覧会」は毎年12,000点程度の応募があり、人口4,600人の町に年間2万人の来館者が訪れるという、文化で町おこしをした顕著な例であります。
☆☆★ きっかけ
同ギャラリーは、1993年に開館した当時は普通の美術品を展示するものだったという。
そうなると、だんだん来館者が減り続け、カンフル剤としてミニ講演会を企画し、2回目に呼んだ洋画家の折笠勝之さんが「お土産です」といって持ってこられたかまぼこ板5枚に描かれたピエロの絵がきっかけになったという。
その絵を最初に見られた浅野さんは、「かまぼこ板がルーブル美術館の名品のようになっとる!」と深い感動を覚えたそうだ。
実は、この感動が私は感性だと思うのです。
浅野さんは、ずっとギャラリーの来館者を増やす方法について考えられていたと思う。
だからこそ、この5枚のピエロの絵とそれがかまぼこ板に描かれていたというユニークさにピンときたに違いない。
☆★☆ かまぼこ板が里帰り
同町は、林野率82%という山間地であります。
間伐されたスギが海辺でかまぼこ板になり、それが第二の人生として絵の素材として生まれ変わり、里帰りするとのこと。
すごくロマンがあると思いませんか。
「絵はいつでも、誰でも描けるから」と、展覧会の開催を提案したところ「こんな過疎の町から全国発信など無理だ」と周囲の反応は冷ややかだったそうです。
この当たりも、ドラマのシナリオのように、後の成功を予言するような雰囲気であります。
常に、新しいことをする宿命のような話しでもあります。
☆★★ さまざまなドラマ
当初、予算がなかったためにPRも全国の教育委員会などに片っ端からチラシを送ったといいます。
しかし、兵庫県だけは阪神大震災の後だけに遠慮をしていたそうです。
でも、兵庫県から555点もの作品が集まったそうです。
西宮市の小学校からは「子どもの心を和らげることができないかと考えていた。わずかなひと時でしたが、1月17日以前に戻れた楽しい時間でした」と手紙が添えられていたそうです。
「うららかな頃に」と題した猫の絵を描かれた大阪府の中沢裕美さん。
礼状を送ったときには、裕美さんは急性骨髄白血病で亡くなられていたそうです。応募を知らなかったご両親は、礼状を見て驚かれ、ギャラリーを尋ねてこられたそうです。
そして、案内をしようとした担当者にご両親は、「自分たちに探させてください。」と言って、長い時間をかけて探し当てたそうです。
★☆☆ 何気ないことが、かけがえのないこと
私たちは、いつも何気なく仕事をしてしまうことが多い。
でも、相手側には、このようなドラマがたくさん生まれている可能性があります。
何気ないことが、かけがえのないことにつながっている可能性があるということを私たちは意識する必要があります。
そして、浅野さんが言う「夢は、汗をかいた量だけかなう。」ということを忘れてはならないと思いました。
今日の文化面は、愛媛県城川町(現:西予市)のギャラリーしろかわ館長・浅野幸江(あさのゆきえ)さんの話が掲載されていましたので、紹介します。
今では、すっかり有名になった「かまぼこ板の絵展覧会」は毎年12,000点程度の応募があり、人口4,600人の町に年間2万人の来館者が訪れるという、文化で町おこしをした顕著な例であります。
☆☆★ きっかけ
同ギャラリーは、1993年に開館した当時は普通の美術品を展示するものだったという。
そうなると、だんだん来館者が減り続け、カンフル剤としてミニ講演会を企画し、2回目に呼んだ洋画家の折笠勝之さんが「お土産です」といって持ってこられたかまぼこ板5枚に描かれたピエロの絵がきっかけになったという。
その絵を最初に見られた浅野さんは、「かまぼこ板がルーブル美術館の名品のようになっとる!」と深い感動を覚えたそうだ。
実は、この感動が私は感性だと思うのです。
浅野さんは、ずっとギャラリーの来館者を増やす方法について考えられていたと思う。
だからこそ、この5枚のピエロの絵とそれがかまぼこ板に描かれていたというユニークさにピンときたに違いない。
☆★☆ かまぼこ板が里帰り
同町は、林野率82%という山間地であります。
間伐されたスギが海辺でかまぼこ板になり、それが第二の人生として絵の素材として生まれ変わり、里帰りするとのこと。
すごくロマンがあると思いませんか。
「絵はいつでも、誰でも描けるから」と、展覧会の開催を提案したところ「こんな過疎の町から全国発信など無理だ」と周囲の反応は冷ややかだったそうです。
この当たりも、ドラマのシナリオのように、後の成功を予言するような雰囲気であります。
常に、新しいことをする宿命のような話しでもあります。
☆★★ さまざまなドラマ
当初、予算がなかったためにPRも全国の教育委員会などに片っ端からチラシを送ったといいます。
しかし、兵庫県だけは阪神大震災の後だけに遠慮をしていたそうです。
でも、兵庫県から555点もの作品が集まったそうです。
西宮市の小学校からは「子どもの心を和らげることができないかと考えていた。わずかなひと時でしたが、1月17日以前に戻れた楽しい時間でした」と手紙が添えられていたそうです。
「うららかな頃に」と題した猫の絵を描かれた大阪府の中沢裕美さん。
礼状を送ったときには、裕美さんは急性骨髄白血病で亡くなられていたそうです。応募を知らなかったご両親は、礼状を見て驚かれ、ギャラリーを尋ねてこられたそうです。
そして、案内をしようとした担当者にご両親は、「自分たちに探させてください。」と言って、長い時間をかけて探し当てたそうです。
★☆☆ 何気ないことが、かけがえのないこと
私たちは、いつも何気なく仕事をしてしまうことが多い。
でも、相手側には、このようなドラマがたくさん生まれている可能性があります。
何気ないことが、かけがえのないことにつながっている可能性があるということを私たちは意識する必要があります。
そして、浅野さんが言う「夢は、汗をかいた量だけかなう。」ということを忘れてはならないと思いました。