走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

興居島小学校 放課後子ども教室PTA役員説明会

2009年07月04日 09時07分28秒 | その他
 昨夜は興居島・泊行き最終便のフェリーに乗り、興居島小学校・放課後子ども教室PTA役員説明会に出かけてきました。

 来年度に向けた事業説明会です。
出席者は10名弱でしたが、本事業の有効性や私たちが目指すものについて説明させていただきました。
こういう少人数の場合、意見がなかなか出ないものですが、本音をはっきりと言っていただきました。

 

 一つ目は、本事業の前身である「地区子ども教室」の運営をした時の経験の大変さからくるアレルギー反応。
問題は、保護者たちがかわるがわる先生を勤めたが、教えるプロではないのでネタがすぐに尽きてしまったということと、子どもたちの評判が悪く、心がなえたということ。
さらに、教育委員会からは複雑な書類をいっぱい作らされたということ。

 確かに、これではイヤになるなと内心思いました。
 そこで、まず、240日間運営するための教育プログラムをたくさん準備していくということ。人材を育成するための研修プログラムを開発し、行政が実施するということ。
 さらには、提出する書類の見直しと担当課での作成支援体制の充実について説明させていただきました。

 

 二つ目は、小さな学校であり、ほとんどが柑橘農家なので、学習アドバイザーになる人材がおらず、島外から招くとなると交通費が大変だと思うという意見でした。

 確かに、この地域での一番の心配は人材不足と地域外からの調達をする場合の交通費です。
このことは、課題として持ち帰りさせていただきました。

 最近、情報格差という言葉をよく耳にしますが、それ以上に教育格差の方が深刻な問題だと思います。
中心部になると、上質の民間教育をお金を出せば受けれます。
しかし、山間部や島嶼部では、仮にお金を出せたとしてもその機会がないのです。
私はフェアな社会とは機会が均等に受けれる社会だと思うのです。
ですから、この問題は学校教育ではないと思っています。
だからと言って行政が無関係だと言い切れるかというと個人的には言い切れないと思うのです。

 子どもたちの可能性(夢)を側面支援するのが私たち大人の役割だとすると、その機会をたくさんつくり、公平に受けれる地域社会をつくるのが私たちの使命だと思います。
そのためにも、これらの課題を一つひとつクリアしてまいります。