走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

風の通り道

2011年05月09日 21時53分21秒 | 考え方
地域の中を自転車で走っていて、涼しい風が吹き抜けたかと思うと少しだけ早い風の音が聞こえてきた。
そして甘い香りがする方に目をやると、写真のような花(「はなみづき」ではないかとメールをいただきました)が飛び込んできた。

そして、目を凝らしてよく見ると風鈴がついている。
(風鈴といえば)普通は家の軒先につるし、風に泳ぐその鈴の音が涼を満たし、暑さをやわらげてくれるものである。
日本人ならではの風流であり、粋である。

しかし、この風鈴は道路横に吊るしてある。
それは、家人のためというよりもあたかも道行く人に風の通り道を感じてもらうような風情である。

今、地域の中をくまなく自転車で回っている。
(不審者ではありません...)

まず感じたことは、行き止まりの道が多いということ。
新興住宅地区の宿命か...
行き止まりの道は風が通り抜けることができない。

別に風水に凝っているわけではないが、まちづくりを行うときには風や水の流れをどうするかが大切なポイントだと思い始めた。
そのためには、鳥瞰的な視野が必要だ。
まちづくりは目先にだけとらわれると失敗する。

今日も先人が、今の幸せと未来の人の幸せを思いながらまちづくりをしたその思いに馳せている。

そして、この風鈴を吊るした家人の粋にも...

もう一度、その花を見上げると青い青い空が白い花と対照的に広がっていた。