成毛さんは、次のようにも言っておられます。
「思想や理論に頼らない」だけでは不十分です。
大事なのは、「判断すらしない」ということです。
うまくいくかどうかは結局のところ、『運』の側面が強いのですが、まずはやってみなければ、運をつかむことはできません。
思いついたことはとりあえずどんどんやってみる。
「思いついたから」やる。
「面白いから」やる。
あるいは、「新しいから」というだけの理由でやってしまう。
説得力がある理由は、ないほうがいいのです。
そして、うまくいけば続けて、うまくいかなければどんどんやめることです。
時間をかけて判断しても正しい答えが得られるかどうかわからないのなら、とりあえずやってみて、マーケットに答えを聞くほうが早いのです。
判断するプロセスはとばして、一気にアウトプットまでたどりつく方がコストもかかりません。
ですから、これから何をすればいいのか迷っていたとしても、理論に頼るのは賢明ではありません。
ただ一つ確かなこと、つまり「新しいことをした者が勝ち、しない者は負ける」ということだけを胸に刻んで行動することが大事です。
行政に身をおくものとしては、この考え方は少々乱暴のように思えますが、都市経営だって常に変化しており、それにいかに対応するかといった心構えとしては正しいような気がします。