プレジデント2013.2.18号より、抜粋した。
マーケティングは戦略は重要だが、戦略に固執するのはよくないという。
例えば、化粧品の新ブランドをギフトとして売る戦略を立てたとしよう。
そして、戦術を考えていく中でメッセージカードをつける案が出てきたとしよう。
直感的に「これはいける」と判断する。
アイデアをさらに練って、ポストイットをつけることも考える。
ここまで来ると、マーケティングのコンセプトも「ギフト」から「メッセージ」に変わってくる。
真面目な人は、もとのコンセプトが変わることを嫌がるだろう。
たしかに、マーケティングは、まず戦略を固め、戦略に沿って戦術を考える手順が一般的だ。
ただ、いい戦術があるなら、戦略を戦術に合わせて変えてもいい。
大切なのは化粧品を売ることであり、戦略にこだわることではない。
自分で立てた戦略だからといって、変更を躊躇してはいけない。
お客の心をつかむには、朝令暮改ならぬ”朝令朝改”のスピード感が必要だ。
といった内容であった。
私は、「スピード感」とはこういうことだと思う。