お盆も過ぎ、暦の上では秋に入りましたが、まだまだ暑い日が続きます。こんな暑いときにTVでよく流れるのが怖~い話ですが、通り魔や無差別殺人が多発するこのご時世だと、もしかして一番怖いのは私たち生きている人間ですかね?
そんな怖い人の代表格といえば今ではやはり「ストーカー」かもしれませんが、逆恨みも怖い!そんな「逆恨み」から発展する怖い話で思い出すのが映画『激突』です。小学生の頃にTVで放映されたのをたまたま見たのですが、怖かったのを今でも覚えています。
話は『出張のために赤いプリマスを駆るデビッド・マンが、行きかう車もまばらなハイウェイで一台のタンクローリーを追い抜いた途端に、それが気に入らなかったのか理不尽にもタンクローリーが狂気の車と化し、マンの自動車を追い回し始める。乗用車とタンクローリーとの「Duel!」=決闘の行方は…。 』というもの。
おぼろげな記憶だったのでタイトル確認の為、アマゾンで調べてみるとありました。プレビューを読んでみると、あのスティーブン・スピルバーグ監督が「ジョーズ」以前にテレビ用映画としてメガホンを取った作品でした。25歳当時の作品らしいですが、「道路」と「車」と「俳優」、こんだけの必要最低限の要素でここまで人を惹きつける作品が作れるのですからさすがです。
主人公のマンは、西部に広がる人っ子一人通らないようなハイウェイで、得体の知れない巨大タンクローリーにつけ狙われ、数少ない他人に助けを求めるチャンスでも、逆に彼は神経症的な「狂人」と見なされ、周りからは全く見向きもされない!(何しろ証拠が無いうえ、ほとんど走りっぱなしで助けを求める機会がない!) そして極限の恐怖を味わうことになるわけです。その迫力は本当に怖かった。しかも、撮影時に誰も乗っていないトレーラーが何度か勝手に動き出したという『恐怖体験談(心霊体験?)』もTVで紹介されていた記憶があるのですが…、自信はありません(笑)。
また、映画の原作者であり、脚本も担当したリチャード・マシスンは、人間存在の曖昧さや不確かさが生む不安や恐怖を繰り返し描いてきた作家とのことで、今回の検索で代表作品を見て「ああ、あの小説の作者が原作・脚本だったんだ。どおりで」と一人納得しました。 そのタイトルは『地球最後の男』。あらすじは…と、こちらはまた日を改めて紹介します。書き出すと長くなりそうなので(笑)