今朝TVで熊本県の南阿蘇村在住の画家 大野勝彦氏を取り上げた番組の再放送をしていたのですが、心をほんわかとさせてくれるタッチの水彩画とそれに添えられる詩を見て直に見に行ってみたいなと感じました。
自らの私財で建てた「風の丘 阿蘇大野勝彦美術館」では大野氏の作品を展示しているそうですが、なにより驚いたのがその作品が義手に握られた筆によって描かれたものということでした。
もともとは農業で生計をたてていた大野氏ですが、その作業中に農機具に腕を巻き込まれ両腕の肘から先を失ったそうです。そしてその事故で入院していたときに描き始めた詩と絵が「もう何もできない」とあきらめていた大野氏に「こんな自分でも人を喜ばせることができる」と感じさせたものだったそうです。
夜勤の休憩時間に見ていた為、残念ながら番組は途中で見れなくなったのですが、自ら両方の義手を腕にはめ、その先に絵筆をはさんで作品を描いていくその様子はあまりにもスムーズで、本当に義手で作業しているの?と思うほどごく自然に感じる様子でした。
人を喜ばせることができる喜びと、自分を支えてくれる家族への感謝の気持ち。それが詰まった作品だからこそ、大野氏の作品は心をあたたかくしてくれるのでしょか?