10月12日(土) ☁のち ☂ 本日の走行距離=251Km
お宿→ 遠刈田(とおがった)→ 笹谷→ 白鷹(しらたか)→ 西川→ 月山湖
3時30分に目が覚めてからウトウト。この緩い感触を楽しみながら5時30分起床。曇天ではあるが、星もある。カメラを片手に場内散策。芝生のサイトが美しい。栗の木からイガが落ちて小さいながらも実が入っている。食えそうなキノコもある?←食わなかったゾ!
バンガローの中を覗くと机とか椅子とかいうものは何もない。これはそはら湖のバンガローも同じだが非常にシンプル。
特筆すべきは便所。男も女もすべて洋式なのだ。普通、一方が洋式なら一方は和式である。この構成を考えた人は若手で都市部の客対応を考えた上でのことだろう。今時、田舎でも洋式が主流になってるのだから当然かもしれない。しかしそれを実行できるのが驚きである。
だんだんと天気がおかしくなってきたので雨具で完全装備、とりあえず遠刈田温泉を目指す。
↑ ゴミ処理完璧!
国道113号線から457号線へ。約束通り降り始めた。牧場と牧場を結ぶなだらかな道は雨さえなければ最高の走りを楽しめた事だろう。
のどかな457号線から286号線へ。交通量はきわめて少なく走りやすい道だ・・・と思っていたのも山形自動車道、笹谷インターチェンジまで。ここから先は「大型車通行不可」という立て看板が。
「大型車通行不可に胸騒ぎ」・・・酷道286号線
急勾配急カーブは地図から容易に読み取れたが、カーブミラーの数が少ない。やがてヘアピンカーブの連続となってきた。カーブミラーのほとんどはヘアピンの所にしかないのでミラーがあればヘアピン、要注意だ。きわめて交通量の少ない笹谷峠に突風が吹き付け、山がザワザワと鳴っている。
きわめて交通量の少ない笹谷峠に突風が吹き付け、山がザワザワと鳴っている。
下りに入る。左カーブではキープレフトでカーブに入ると出口では右側にはみ出してしまう。それほど狭くて急なのだ。道いっぱい使ってアウト・イン・インの手法でしのぐことにする。これは文句なしの酷道だ。
13時20分、道の駅「園白鷹ヤナ公園」に到着。「ヤナ」とは長い割竹のスノコのようなものを下流から上流の底に設置し、下ってきた魚を捕る漁法。鮎だけではなく、どんな生き物も根こそぎ捕獲することになるので川幅の半分は通路として残していた。 長い間眺めていたが全然獲れていない。一方、道の駅では大量の鮎が焼かれていた。別の所で獲れたものを仕入れたにちがいあるまい。
鮎、買って持ち運ぶという手もあったのに
とはいえ、腐ってもアユだ、いい匂いが漂っている。小学校低学年女子4人が母親らしき人と一緒にそれを食ってる。金が無いわけじゃないけれど一日一食健康法のアサノがそれを食ってはいけない。ニオイだけ頂こう。
いつまで経ってもやむことのない雨の中13時30分出発。よせばいいのに「朝日連峰の自然を満喫」(マップル)という真室川小国)大規模林道へ。ガードレールが整備されていない川沿いの道、どんどん高度を上げていく。10キロほど進んだ所で「通行止め」の看板が行く手をふさぐ。え~!冗談やろ。入り口にはそんな掲示板なかったよ!
ナビをリセットし、地方道9号線から国道458号線へ。そして国道112号線と合流し、西へ。山形自動車道月山インターチェンジから西の112号線は高速道路並の高規格道路となる。速度は80キロ。西からの強い向かい風を受けながら峠を登る。
電光掲示板は13℃となっていた。初めて20℃を切った。少し寒い。峠付近まで来ると土砂降りとなり、股の所が湿ってきた。これは合羽の泣き所、左右の足で受けた雨、上から垂れてきた雨がここに集中し、縫い目から侵入するという構造的な問題をもっている。
ついに野宿を決意
こうなるとキャンプ場は無理と判断。3年前の東北ツーリングで利用した月山ダムの西側から1キロほど入った所ににある多目的広場。そこには東屋があってテントを張れるスペースがある。さらに便所、水道も完備。東屋内にはL型の長いすとテーブルも備え付けてある。さらに2方は下から1メートルほどの板張りがあり、風よけにもなっている。
とりあえず現場を確認する。あの時と同じ状態でその東屋は存在していた。今日の宿をここに決め、まずは温泉だ。近くにあるかたくり温泉「ぼんぼ」の入浴料は400円。昨日一昨日の半額だ。僕は使わないがサウナもある。露天風呂は無いが浴槽は大きなガラスで開放的。20分間浸かった後は発汗防止のために水風呂に入る
ラストナイトは究極のメニュー♪
食料調達は「Aコープあさひ」。今日は調理場がないしゴミ処理もできないので徹底的に手を抜こう・・・と考えて食材を選び始めた。だが買い物カゴの中を見ると、東北最後の夜が一番みすぼらしいものになりそう。やはりこだわらなくては・・・。
この店で一番目を引いたのが厚揚げ売り場。2種類の大きなものが「これでもか」と並べられている。そしてそれはパック詰めではない。「なんと庄内地方の山形ケンミンはでっかい厚揚げを美味そうにほおばったのだ~」というケンミンショーのナレーションが聞こえてきそうだ。ようしこれをフライパンで炒めてショウガをすり下ろし、ひっくり返して頃合いを見て醤油をジュッと・・・。これをメインに、しめ鯖とロースハムで補完。究極のメニューの完成だ♪
小雨降る中、真っ暗闇の多目的広場に到着。やはり暗がりでの設営は手間取る。このテント=コールマン、タビトはダンロップよりスペック上は小さい。だが特殊なフレーム設計(「曲」の中横棒を抜いた形)なので前後がほぼ直立し、広く感じる。それに前室が広いので東屋から少しはみ出した。
宴会が始まった。厚揚げと醤油の焦げた匂いが立ち上り、ショウガの香りが花を添える。ショウガもこうやって加熱すると生とは比較にならないほど身体を温め、代謝を促進させるという。ただ、厚揚げだけで腹八分になってしまった。
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