このところ、政治に関する話題が多いです。なかでも自民党の裏金問題。吉幾三さんが怒って「議員を減らせ」と言っていました。こんな奴らに税金を使うな。これは尤もな指摘だと思います。同時に忘れてはならない事に気づいていないとも。
政治改革と言って細川政権の時に小選挙区制と政党助成金が制定されました。小選挙区になると自民党同士で争う事がなくなる。企業団体献金は政治を汚す。その代わりに年間300億円という税金を政党に分配する。
結果はどうなった?当事者だった河野洋平さんは「失敗だった」と。企業献金は無くなったけど政治資金パーティーは残された。利益率90%のパーティーなんてあり得ない。形を変えた企業献金そのものです。それを記載するかしないかが今問題になっていますが本質はそんなことじゃあない。
吉幾三さんがいう「議員を減らせ。」100人減らしても100億円足らずですよ。一方政党助成金は自民党から共産党まで資格を満たすすべての政党に毎年300億円以上がばらまかれています。万博の木製回廊費用が350億円といって騒がれていますが、これは1回ポッキリ。政党助成金は毎年毎年、こちらの方にこそ視点をむけるべきではないでしょうか。
小選挙区制になって自民党同士が争う事は無くなった。けれども公認をめぐって政権に尻尾を振る奴が増えてきた。その結果が安倍一強体制になり、不満はあっても逆らわない自民党体質になった。そして桜を見る会、モリカケ問題など、安倍政治の小汚さが次々に出る始末に。つまり小選挙区制は政治改悪にしかならなかった。
政党助成金は全面廃止、そして小選挙区制も廃止して全国一区制にしたら良いと思うのです。