今年はいろんな勉強がおろそかになっている.
読書量が例年の3分の1程度だし,何を読んでいるのかの記録を取るのもおろそか.
読書の秋なので今年の悪い習慣をなんとか一掃したいものだ.
というわけで,昔に購入して読みかけになている本から手を付けてみた.
鈴鹿にも講演に来てもらった金森先生の本である.
来鈴前には教育長からたくさんの予習課題を頂いたので,とても興味深く講演も聴けた.
サイン入りの本もその時に購入したし,他の人へのプレゼント用にも本を購入していた.
そこまで盛り上がっていたのに,何年も放置してしまうとは私も勝手なものである.
しかし,この本は読んで良かったと思う.
子どもだけが対象なのではなくて,大人にも当てはまるところが大きいので,すごくお勧めだ.
特にp.p.153-158の作文が圧巻である.
人間が持つ尊厳と,尊厳を守る人間の覚悟の代償について考えさせられる.
日本の自殺者数が多い問題も,この視点から見つめれば論理的帰結なのかもしれない.
日本初の小学生へのデス・エデュケーション実践者としての金森先生のすごさ.
言及しなくても,言及しているのと同じ効果を生みだす.
1行で2行分おいしい.
教育者,経営者,リーダー,いじめしたもの・されたものにお薦めの本です.
あと,日中関係がこじれているうちにこの本も読んでおきたい.
中国って,日本が考える国という概念を超えた枠組みなんだけど,それを押さえているメディアって無いんですよね.
それに知っている人だからこそ言えないこともある.
習近平が次期国家主席となることがほぼ確実になってきたけど,ボスの江沢民が引き起こした天安門事件をグラウンドゼロで考えてみる上で,石平氏のこの本を読んでみようと思う.
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