心の花束

つれづれなるままに心の中に花束を持ちたい

高齢者の心のケア

2010-03-05 | Weblog
朝、8時を回った頃に電話がなり「ヒマなら出てきておくれ」と、いつもの爺さま。
子どもさん達は心配して「ホームに入りなさい」と言っても聞きません。
自称、しっかりの爺さまですが、端から見ているととても危っかしい。
用事をしていると、1時間ばかりして再び電話「まだかね」
飛んでいってみると「調べてほしいことがある」と言って車の免許証を出しました。
?????      大正13年生まれ。
爺さま
「私は一度も事故を起こした事が無いのにゴールドではない。それを調べて欲しい」

「もう、車には乗らないでしょうから返納したら、色々と特典もあるそうですよ」そこが頑固爺様です。
爺さま
「乗るにしても乗らないにしても調べて欲しい。」

「それは、ちゃんと経歴があるから大丈夫よ。年齢だからじゃないの」
警察署に行ってきました。
すると、「高齢者には、ゴールドは無い。何故なら3年で更新だからと」
その情報をもって
再び訪ねると、次はビデオ撮影をして欲しいといいます。

「今、やっと起き上がれるぐらいの体調なのに、それを残しておきたいの」
爺さま
「これから元気になって、このような状態からでも元気になれる証しを撮っておきたい」

年を重ねた時の私を想像しながら思いました。
爺さまは心を許して、家族には言えないことを話しながら涙を出しているのに、
親切にしている積もりでも、この人の心に添ってあげていなかったと。
ただ、頑固ではなく誰かに話を、聞いて貰いたいだけなんだろう。
高齢化社会における心のケアのネットワーク作り・・・・・・
先送りできない事を改めて感じています。
コメント (4)
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