呼吸で癒そう

ゆっくり呼吸するだけでカラダは安心して落ち着き
内側からゆるんでいきます
ゆるんで笑ってぷくぷく参りましょうぞ

自分を裏切らない

2009年08月30日 | 感じること、いろいろ
前回の続きです。
いよいよ、お姉ちゃんの登場です。

お姉ちゃんは凄い。
凄いなんて言葉は安っぽくて申し訳ない、けど凄い。

2度と会わないかもしれないお父さん、お母さん、兄弟妹、友達に別れを告げて
新婚ホヤホヤの旦那さんと、仲間と小さいボートで祖国ベトナムを後にした。
どんな気持ちだったのだろう。 
見送るお父さんとお母さんも、尋常でない気持ちだったに違いない。

それでも自由を求めて、自分の人生を信じての出発。
可愛いシェフが言った。

その時のことを聞くたびに、怖くて震えますぅ~。
とても怖いです、お姉ちゃんよく頑張りましたぁ~。

太平洋を漂流している時に、日本とアメリカの船が見つけてくれた。
どちらの国を選んでもよかった。お姉ちゃんはどっちでもよかったのだけど
日本を選んだ。理由は全くなかった。ただたまたま日本だったのだ。

旦那さん、仲間と共に難民として日本に受け入れられ、仕事も始め
初めての土地、日本での新しい生活が始まった。

数年後日本政府が呼び寄せたい家族や友達がいたら申請してもよい、
とのことで無理を承知で家族全員と友達の名前を紙に書いた。
その全員が今は日本で暮らしている。

可愛いシェフは家族全員こっちだから、全然寂しくありませ~ん、うふふふ。。。
今は日本が私の祖国ですぅ~、うふふふ。。。
彼女の旦那様は日本人、とても幸せそうだ。

お姉ちゃんの生死をかけてまで貫いた自分の人生を信じた行動が
家族全員に勇気と幸せを与えた。

ベトナムを小さい難破してもおかしくないボートで出発したとき
お姉ちゃんは妊娠していた。 彼女自身は知らなかった。

その子も今や18歳。 
船の中でお腹の中から苦しい時に、負けそうな時に
ママを応援して、勇気とエネルギーを送っていたに違いない。

オライア・マウンテン・ドリーマーの私の大好きな詩の一部を思い出した。

あなたが言っていることが真実かどうかなんて興味はない。
私が知りたいのは、あなたがたとえ人を失望させてしまうとしても、自分に正直でいられるか
たとえ裏切り者と責められても、その非難に耐え、自分の魂は裏切らないでいられるか
そして不誠実であることによって、それゆえに信頼できる人であるのかだ。

おそらくこの詩は賛否両論なんだと思う。
お姉ちゃんはまさにこの詩のままを生きている人。
前に書いたネルソン・マンデラの演説の内容と同じことだと思う。
自分が輝くことによって、人を輝かすこともできる。
自分が自由であることによって、人が自由でいられる。

一人一人の自分を裏切らない、が皆の幸せにつながっていくように感じる。

可愛いシェフにお願いして、お姉ちゃんに是非会いた~い、うふふふふ~!!!