風はしなやかなそよ風になって行きます

春
地球儀をグルリと廻すと

心とは不思議ですね
遠くにも近くにも
寄せて来ます
春を思えば
頬に春風が触れて行き
夏を思えば
押入れの扇風機が左右の風で
あやしてくれた爽やかさが身に触れ
秋を思えば
紅葉が玄関先で赤く微笑み
冬を思えば
凍えたナナカマドのオレンジの炎が通りを懐かしむ

この齢になりやっと
心とは自分の持ち物になるのですね
若いころはお世辞や機嫌取りで
心と裏腹
そんな思いに冷や汗を掻いてきましたが
それも世渡り術の一つ
自分の思いを掴む作戦
致し方ないでしょう

そして
心とはどうにでも変わっていけるものなのですから
後悔は無い
一晩眠れば又新たな光が見えて来る事も知りました

私も人生のハーフはとっくに過ぎた折り返し地点になりました
見えなくて好いものまで最近は見えて、、、
人と云う達人の後ろが近づいている事への
寂しさも知りだしました